BOOKS

madori

madoriのなかにあるすべての景色、すべての事物は、光と色の枕詞を
介してここではない場所へと飛翔するための発着地なのである

堀江敏幸

今そこにしかない空間に畏敬の念をもって
少しずつ近づいていく
ある瞬間に感じたものが見えてくる
その被写体との間を大切にしたい

(写真展 madoriより)

写真家 本多康司さんの写真集『madori』は旅先などで少しずつ撮りためたと思われる風景や建物が収められていますが、「そこはどこか/それは何か」という具体的な情報を得ることはできません。散ってしまったピンクの花びら、少しくたっとした革張りのソファ、ストライプのウッドパネル、光が差し込むビルの一角。被写体と間を取り、意識すると視えてくるもの。「ぼんやり/くっきり」コントラストをもたらす自然の線、人工物の線はページをめくるうちにタテ/ヨコ/ナナメ/放物線を描きリズミカルに伸びていきます。静けさと躍動を感じさせる一冊、作家の堀江敏幸さんが寄せたテキストも合わせてお楽しみください。

¥5,000- WEB SHOP

2017-04-27 | Posted in BOOKSComments Closed