THANK YOU

場所の可能性

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この一年、雑誌やテレビでお店を紹介してもらう機会が何度かありました。

ありがたいことに先日も取材していただいたのですが

「本を通してどのような豊かな暮らしをお客様に提案したいですか?」

という質問にうまく答えることができませんでした。

ただ、本屋としては、その人にとってかけがえのない「本との出会い」を

提案していきたいと思っています。

 

お店を始めようと思ったきっかけは

「カルチャー系に強かったリブロ広島店が閉店したから」

「広島に自分の好きなリトルプレスやZINEを扱う店がなかったから」

ですが、地元愛が特別強いわけではありません。

(紛らわしくてスミマセン)

場所として書店の将来性を感じていることも大きな理由でした。

 

ネットで何でも買える便利な時代。多様な価値観や生活スタイルを大切にする時代。

小売店は商品を販売するだけではなく、そこに存在する場所として意味が求められています。

 

「あそこに行けば何かおもしろいものがありそう」と言ってもらえるよう

2016年、店として可能性を少しずつ拡げていきたいと思います。

2015-12-27 | Posted in THANK YOUComments Closed 

 

みれいさん と ニカさん

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今でも思い出すたびに、ボーッと余韻に浸ってしまいます。

10/12、さしものかぐ たかはしさんのtetomaで、服部みれいさんと二階堂和美さんをお招きした

トーク&ミニライブ「みれいさん と ニカさん」。

お客さまも、みれいさんも、ニカさんも、スタッフも、みんな笑顔が絶えない夢のような一日でした。

 

最初の一時間はみれいさんのお話会。

マーマーマガジンのこと。美濃のこと。広島で感じたこと。

明るくて飾らなくて、皆が元気になるような、じんわり思いやりのこもったお話。

そして、当たり前のただしさを改めて教えてもらうような、優しい強さが伝わってきました。

 

休憩をはさんだ後の、みれいさんとニカさんの対談では

お二人が初対面とは思えないぐらい意気投合!

会場から歓声があがったり、予定時間もオーバーしたり、大いに盛り上がりました。

 

最後はニカさんのミニライブ。

ぐっと引き込まれるパワフルなステージでした。

心が震えるような、かぐや姫の物語 主題歌の「いのちの記憶」

アルバム「にじみ」から数曲。涙と笑顔に溢れたひとときでした。

 

ANITYAさんの美味しいお茶とお菓子や、冷えとりソックスやグッズの販売、

上質な熊野筆「SHAQUDA」の展示もとても好評でした。

 

今回のイベントは、ここでは挙げきれないたくさんの方々に、

準備段階から当日まで関わっていただきました。

とても嬉しく、とても感謝しています。

 

あの場所で、あの時間を共有した全員で作り上げた、心にのこる素晴らしい一日でした。

みれいさん、ニカさん、そして来てくれた皆様、本当にありがとうございました!

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2015-10-18 | Posted in THANK YOUComments Closed 

 

8/6

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資料閲覧中に偶然みつけたといって、叔母が持ってきてくれた祖母の被爆体験談。

二年前に他界した祖母は、当時について多くを語らなかったのでみつけたとき驚いたそうです。

 

爆心地から約3kmの三滝町で看護婦をしていた祖母は、当直明けに8時15分を迎えます。

大粒の黒い雨が降るなか、重症患者をおぶって避難し、その後も市内の救護所を廻ったそうです。

「若さがあればこそ動けたのです。」

短い文章ですが、当時19歳の少女が体験した出来事が淡々と綴られています。

 

8/12のトークイベントにむけて、自身の被爆体験を元に書かれた、原民喜の『夏の花』を読みました。

さつと転覆して焼けてしまつたらしい電車や、巨大な胴を投出して転倒してゐる馬を見ると、
どうも、超現実派の画の世界ではないかと思へるのである。

落ち着いた語り口とは対照的に、想像を絶する光景、出来事が描写されています。

 

体験者の言葉には、写真や映像などの資料以上に強いリアリティを感じます。

祖母の話はあまりにもプライベートな事柄かもしれませんが、広島に生まれた者として、

この街がかつて経験した出来事を知り、伝えていく役割があると思い紹介しました。

 

被爆から70年。緑豊かなこの街の夏の夜、川沿いのベンチには気持ちいい風が吹いています。

2015-08-06 | Posted in THANK YOUComments Closed 

 

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元宇品の閑静な住宅街のなかに、kantyukyoという場所があります。

予約制でお食事をいただくことができ、時折ギャラリーとして作家さんの個展が開かれています。

外光の届かない薄暗い空間のなかに足を踏み入れると、徐々に五感が研ぎ澄まされていきます。

 

関西在住のグラフィックデザイナー、赤松利栄さんが一人で丁寧に作っているリトルプレス『bolt』。

1号から4号まで発行されていて、店頭で専用のボックスケースに入れて販売しています。

今年初旬、kantyukyoの店主よこたさんが全ての号を、ケースも一緒に購入してくれたことが嬉しくて

そのことを赤松さんに伝えたところ、「次号で広島も取材したい」という連絡を後日いただきました。

 

そして出来上がった5号。

兵庫で農業を営む森田耕司さん、奈良の吉野で葛菓子をつくるTSUJIMURAさん、

広島はkantyukyoさんと、ありがたいことに当店も掲載していただいています。

 

誰かが大切にしていることに共感し、自然と縁が出来て、より多くの共感が生まれていく。

『bolt』のそばで、本を作るという醍醐味をちょっとだけ味わうことができました。

¥800+税

2015-07-04 | Posted in THANK YOUComments Closed 

 

6/18

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READAN DEATがオープンして一年が経ちました。驚くほどあっという間でした。

 

「生意気な!」と言われるかもしれませんが、店はどんどん良くなっている自信があります。

それは単純に品揃えが良くなっているという話ではありません。

来てくれるお客さんはもちろん、ギャラリーで展示してくれる作家さんや出版社さん

トークイベントでお世話になった方々、近所のお店のオーナーさんも含め

人と人のつながりが、目に見えないけれど、店の雰囲気を形づくる大切な要素だと思うからです。

良い出会いに恵まれた、本当にありがたい一年でした。

 

店をはじめる前は、当たり前のように思っていたのに不思議と忘れていたことがあります。

「お店はお客さんの少し先を歩いて手を引っ張ってほしい」

「ネットでも買えるけど、その店に行って買いたい」

ふとした会話のなかで、それぞれの言葉を聞き、ハッと気づかされました。

ニーズに応えながらも新しい提案を恐れずに続けること。

単純に買い物だけが目的なのではなく、ワクワクする何かを感じて店に来てもらうこと。

どんな商売でも当てはまることだと思います。

 

お客さんや取引先の方々に何を共感してもらい、輪を広げていくか。

 

どんな物をどんな思いで選び、どんな場所にしていくか。

 

一年後も「どんどん良くなっている」と自信を持って言えるよう、頑張ります。

2015-06-18 | Posted in THANK YOUComments Closed