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藤岡亜弥ワークショップ「まなざしを読む」vol.2
日々オンラインで膨大な数の写真が世の中に生み出されている時代。誰もが気楽にコミュニケイトできる一方で、もっと踏み込んだ自己表現としての写真を求めている方もいるのではないでしょうか。
このワークショップでは、講評と撮影を通して、写真の見方・まとめ方を、参加者と共に学びます。講師は広島在住の写真家・藤岡亜弥さんです。写真の中に何が写り、どんな面白さが潜んでいるのか。たくさんの写真から何を選び、どのように組み合わせるのか。写真に対して解像度を上げて「読む」ことを目指します。
あまりに写真が簡単に撮れるようになってしまったいま、何がいい写真なのか、どうしたら作品として見せることができるのか悩んでいる人は多いと思います。と同時に、だからこそカメラを持つ人それぞれが写真家になり得るとも言えますが、ここでは上手い写真を評価し合うのではなく、それぞれが撮る、見る、見せるを繰り返しながら自分の表現とはなにかを探していきます。
写真は、なにげない日常を”特別な日常”にし、自分が写したものでありながら、そこには自分自身が映し出されてもいて、内なる自分と出会う道具でもあります。そんな写真のおもしろさを共有し、視覚的な物語を紡ぎ、写真を読み、語る。小さな発見が重なり合い発展していくワークショップになればと思っています。
藤岡亜弥
藤岡亜弥 Aya Fujioka
広島生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。2007年文化庁派遣海外留学生としてニューヨークに滞在。その後 2012年に帰国。現在広島にて制作活動を行う。主な作品に「さよならを教えて」「離愁」「私は眠らない」「川はゆく」がある。「さよならを教えて」でビジュアルアーツフォトアワード、「私は眠らない」で日本写真協会新人賞を受賞。「川はゆく」で 2017年第 41 回伊奈信男賞受賞。2018年林忠彦賞、2018年木村伊兵衛写真賞受賞。
日程:
・第1回:11/2(土)18:00-21:00 _ 参加者の今までに撮影した写真作品の講評
・第2回:11/3(日)11:00-14:00 _ 広島市内での撮影実習
・第3回:11/10(日)18:00-21:00 _ 撮影実習以降の新作の講評会
定員:8名
場所:リーダン・ディート
料金:16,500円(税込)
※このワークショップは、全3回に参加できる方を対象としております。
※事前のお支払いをもって、申し込み完了とさせていただきます。
以下のコンタクトフォームに題名を「写真を読むWS」として、メッセージ本文に
1. お名前
2. 電話番号
3. お支払い方法(銀行振込 / クレジットカード / 店頭での事前支払い)
をご記入の上お申し込みください。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
【10/12 土】『ぼくらの「アメリカ論」』(夕書房)刊行記念 青木真兵 × 光嶋裕介 トークイベント「今、アメリカを問い直す」
奈良県東吉野村で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開きつつ、執筆活動などを行う青木真兵さんと、建築家・光嶋裕介さんのトークイベントを開催いたします。
分断が進み、ますます混沌とする世界情勢の鍵を握る国、アメリカ。
目前に迫った大統領選の行方さえいまだ見通せない10月下旬、青木さん、光嶋さん、そして米文学を研究する白岩英樹さんが自らの中の「アメリカ」を問い直す『ぼくらの「アメリカ論」』が夕書房より刊行されます。
思想家、建築家、文学者。東吉野、神戸、高知--専門も居住地も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら「アメリカ」「日本」、そして自らを見つめる、対話型リレーエッセイです。
配本前、できたてほやほやの本書の刊行を記念し、アメリカとは無縁だと思っていた青木さんと、アメリカで生まれ育った光嶋さんに、今アメリカを考える意義やお2人にとってのアメリカについて、お話をお聞きします。
青木真兵(あおき・しんぺい)
1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村で自宅を私設図書館として開きつつ、執筆活動などを行っている。著書に『武器としての土着思考 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール─土着の知が生まれるところ』(晶文社)、妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館─ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著に『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』(灯光舎)がある。
光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ)
1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。博士(建築学)。早稲田大学理工学部建築学科修了。ドイツの建築設計事務所で働いたのち2008年に帰国、独立。建築作品に内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》、《旅人庵》、《森の生活》、《桃沢野外活動センター》など。著書に『ここちよさの建築』(NHK出版 学びのきほん)、『これからの建築―スケッチしながら考えた』『つくるをひらく』(ミシマ社)、『建築という対話 僕はこうして家をつくる』(ちくまプリマー新書)、『増補 みんなの家。―建築家一年生の初仕事と今になって思うこと』(ちくま文庫)などがある。
トークイベントの会場は、広島市中区本川町の建築事務所、Small House Design Lab.のギャラリースペース「A not B」。当店から徒歩5分のギャラリーです。
日時:10/12(土) 19:00 ~ 20:30 (受付18:30〜)
料金:1,500円
定員:30名
会場: A not B(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1-31岡部ビル1F Small House Design Lab.内)
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「アメリカ論トークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
安藤智 個展「輪郭をなぞる」
東京を拠点に活動する画家・安藤智さんが木々や花、草木、空などのモチーフが色鉛筆でのびのびと、ユニークな形で描いた作品集『輪郭をなぞる』(FUJITA)。本書の刊行を記念した展覧会を開催いたします。会期中は作品集やzine、グッズの販売も行います。
「私がゆるく続けていることのひとつにスケッチがある。その場所に出向いて絵を描くということ、そこで直に見ることができるものや見えているものを、私はとても頼りにしているところがある。スケッチをはじめる前の、ただ同じように並んでいて、全部が見えているだけという状態に期待している。よく見えているから見えるものがあって、よく見えているから描けるものがある。スケッチをするとこういう感覚を思い出すので面白い。」
安藤 智 Tomo Ando
画家。大阪府生まれ。東京都在住。京都峨峨芸術大学短期大学部専攻科混合表現コース卒業後、同校附属芸術文化研究所研究生修了。油彩、ドローイングを中心に作品を制作。個展や、書籍の装画などのイラストレーションとして発表。作品集は『DOG DOG DOG DOG』、『安藤智作品集』など。
https://tomoando.com/
会期:9/14(土)~23(月・祝)
大原大次郎「HAND BOOK TOUR in HIROSHIMA」
手書き文字をはじめとするアナログで身体的な手法を駆使し、音楽、装丁、広告、ロゴの分野で活躍する、グラフィックデザイナー・大原大次郎さん。現代のデザインシーンに大きな影響を与えてきたその仕事を、プロセスや考え方とともに紹介した作品集『HAND BOOK』(グラフィック社)の刊行記念展を開催いたします。
大原大次郎 Daijiro Ohara
タイポグラフィを基軸としたグラフィックデザイン、イラストレーション、映像制作などに従事するほか、展覧会やワークショップを通して言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを多数展開する。近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィシリーズ〈もじゅうりょく〉、ホンマタカシによる山岳写真と登山図を再構築したグラフィック連作〈稜線〉、音楽家・蓮沼執太、イルリメと共に構成する音声記述パフォーマンス〈TypogRAPy〉などがある。著書に『HAND BOOK:大原大次郎 Works & Process』(2023, グラフィック社)、編著に『作字百景』(2019, グラフィック社)などがある。
大原大次郎「HAND BOOK TOUR in HIROSHIMA」
会期:9/4(水)〜9/9(月)
【9/7 土 16:30〜】大原大次郎 × 立花文穂 トークイベント
大原さんと親交のあるアーティスト 立花文穂さんをお招きしたトークイベントを開催します。デザインや文字の話など、ざっくばらんにお話をお聞きします。
トークイベントの会場は、広島市中区本川町の建築事務所、Small House Design Lab.のギャラリースペース「A not B」。当店から徒歩5分のギャラリーです。
日時:9/7(土) 16:30 ~ 18:00 (受付16:00〜)
出演:大原大次郎、立花文穂
料金:2,000円
定員:40名
会場: A not B(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1-31岡部ビル1F Small House Design Lab.内)
※定員となりましたので、受付終了とさせていただきます。
『BENZO ESQUISSES 1920-2012』展
1920年に北海道で生まれた井上弁造さんは、2012年に92歳で逝くことになる。
遠い少年時代、北海道開拓の過酷な生活のなかで絵を描くことに目覚め、通信制の似顔絵講座からはじまった絵描きへの夢は、弁造さんの人生そのものだったといえるだろう。
ただ、人生は思い通りにいかないことの方が多い。誰の人生にもあることだが、弁造さんは結局、自らの夢を叶えることができなかった。一生を通じて絵を描き続けたにもかかわらずたった一度の個展を開くこともなく逝ってしまった。果たして、そのような人を“絵描き”と呼んでいいものかと迷うときもある。そんなとき、僕は決まって弁造さんが暮らした小さな丸太小屋に遺されていた膨大なエスキース(習作)を思い起こす。晩年の弁造さんはエスキースばかり描き、絵を完成させることをしなかった。「自らの理想とする絵に近づくために」というのがその理由だったが、執拗にエスキースを描き続けた弁造さんの姿を思い返すと、僕には別の目的があったのではないかと思えてくる。弁造さんは最期まで切実な思いを持って絵を描き続けるために、最期まで絵を描くことを愛していると言い放つために、絵を完成させなかったのではないだろうか。
弁造さんが逝って今年で11年目、僕は変わることなく弁造さんが遺した庭に立ち、「弁造さん」という存在を僕のなかに取り込んでいった。僕はそうすることでしか、弁造さんが生きることが遠ざかるのを防ぐことができなかった。でも、今思うのは、庭と絵を愛し続けたその人生は弁造さんのものだ。この気づきがカメラをエスキースに向けるという行為のはじまりでもあった。
今日、エスキースを弁造さんに返そうと思う。
奥山淳志
北海道の丸太小屋で自給自足の暮らしのなかで絵を描き続けた弁造さん。長年、弁造さんの元へ通い続けた写真家・奥山淳志さんは、手元に残された弁造さんのエスキース(習作)を、一冊の本『BENZO ESQUISSES 1920-2012』にまとめました。それはスタジオで撮影するのではなく、弁造さんが愛した庭にイーゼルを置いて撮影した、奥山さんの弁造さんへの想いも込められた、ふたりの作品集です。
今回、本書の刊行を記念して、弁造さんのエスキースを展示販売いたします。奥山さんは著書『庭とエスキース』の中で、弁造さんと過ごした時間をあたたかな筆致で残しましたが、その結果、多くの読者が弁造さんを知ることになり、彼の人生を想うことになりました。
“ずっと、「弁造さん」は僕の弁造さんでした。しかし、僕が不思議な縁で巡り合うことができた「弁造さんの生きることを見つめた日々」を写真や言葉で表現していく過程で、「弁造さん」は「みんなの弁造さん」になっていきました。この奇跡(僕はいまだにそう思います)を思うと、弁造さんが遺したエスキースも「みんなのエスキース」になることができるのではないか、そう考えるようになっていったのです。”
奥山さんを通して手渡される弁造さんのエスキース。弁造さんの笑顔が思い浮かびます。
『BENZO ESQUISSES 1920-2012』展
8/17(土)〜9/1(日) ※初日に奥山淳志さん在廊
【8/17 土 奥山淳志 スライドトーク】
初日に奥山さんのスライドトークを行います。
日時:8/17(土) 18:30 ~ 19:30 (受付18:00〜)
会場:READAN DEAT
定員:20名
料金:1,000円
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「奥山さんトーク」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。