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スパルタ ポートフォリオ講座

写真が好きでずっと撮り続けている方。作品としてまとめてみたいけど、どう進めたら良いのか分からないという方。そんな方にぜひ参加していただきたい、本気度高めのポートフォリオ講座のお知らせです。

講師は、手製本を媒体とした表現で国内外から評価される写真家・藤井ヨシカツさん。どのようにテーマを設定し、一つの作品としてまとめるのか。ポートフォリオ制作を通して、実践的にその手法を学びます。

第1回(4/14)オリエンテーション

持参していただいたプリント写真を見ながら、参加者全員でディスカッションを行います。また、資料として様々な写真集も参考にしながら、テーマを設定していきます。次回までに、テーマに沿った5枚1組の組写真をまとめていきます。

第2回(4/21) ワークショップ 

5枚の組写真を発表し、講評を経て作品のテーマを決定します。そこから5枚の写真を10枚に肉付けしていきます。次回までに、写真をノートに貼り付けてレイアウトし、ポートフォリオを制作していきます。

第3回(4/28) 作品発表 & 講評

それぞれ制作したポートフォリオの発表、プレゼンテーション、講評を行います。

講師:藤井ヨシカツ
写真を表現媒体としたビジュアル・ストーリーテラー。記憶、家族、事件や歴史をテーマとした長期プロジェクトに取り組んでいる。少部数限定の手製本による写真集を主な発表媒体とし、2014年パリフォト・アパチャー財団写真集賞ノミネート、2015年Self Publishing PHOTOLUX Award受賞、2018年The Anamorphosis Prize受賞。ニューヨーク近代美術館(MoMA)図書館やヴィクトリア&アルバート博物館をはじめ、各国の美術館や大学図書館に作品が収蔵されている。2015年に故郷の広島に拠点を移して以降は、被爆3世である自身の視点から広島と戦争の歴史をテーマとして制作を行っている。作品は、チョビメラ国際フォトフェスティバル(バングラデシュ, 2017年)、ジメイ・アルル国際フォトフェスティバル「Phantom Pain Clinic」 (中国, 2017年)、ブレダ・フォトフェスティバル「To Infinity and Beyond」(オランダ, 2018年)、PHOTO2021「Not standing still: new approaches in documentary photography」(オーストラリア, 2021年)、KG+SELECT (日本, 2021年)、永春堂美術館「Lived Happily Ever After」(台湾, 2022年) などで展示された。
https://www.yoshikatsufujii.com/

日程:第1回 _ 4/14(金)、第2回 _ 4/21(金)、第3回 _ 4/28(金)
時間:各回 19:00 〜21:00
定員:6名
場所:READAN DEAT
料金:合計 9,000円

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「ポートフォリオ講座」として、メッセージ本文に
1. お名前
2. 電話番号
3. お支払い方法(銀行振込 / クレジットカード / 店頭でのお支払い) 
をご記入の上お申し込みください。

※この講座は、上記日程の全3回に参加できる方を対象としております。
※事前のお支払いをもって、申し込み完了とさせていただきます。

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    2023-03-20 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

     

    トークイベント「Akiの漢方養生ラジオ」

    薬膳から心のあり方まで、SNSでの発信を一冊にまとめた『養生薬膳の食卓』。楽しみながら続けられる漢方養生学を日々研究する著者のAkiさんが、皆さんから寄せられたカラダやココロのお悩みにお答えする、ラジオ感覚のトークイベントを開催します。

    「夏バテしやすい」「花粉症がつらい」といった季節特有のお悩みはもちろん、「気分が沈みがち」といったメンタルについてのお悩みも、養生薬膳の知見と、明るく快活な人柄で、まっすぐ受け止めてお答えします。さらには仕事や恋愛などお悩みならなんでもOK!当日もその場でお悩みにお答えします。皆様からのご質問をお待ちしております!

    Aki
    1973年東京生まれ。広島県在住。
    妊娠、出産、完全母乳育児で心身ともに疲弊してしまったときに出会った漢方養生学。時間をかけて健康を取り戻した今は、楽しみながら続けられる養生法を日々研究、実践中。酵素風呂勤務の傍ら、自宅で養生薬膳セミナー、出張セミナー等を開催。趣味は合気道、水泳、山、ウォーキング、映画鑑賞、人間観察。

    日時:3/30(木) 19:30 ~ 21:00 (受付19:00〜)
    料金:1,500円 (配信視聴:500円)
    定員:15名
    会場:READAN DEAT

    【お申込み方法】
    以下のコンタクトフォームに題名を「Akiトークイベント」として、メッセージ本文に
    1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 4. Akiさんへの相談・質問(複数可) をご記入の上お申し込みください。
    また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

    オンライン視聴の方はこちらからお申込みください。
    https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0276ng9wj6w21.html

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      2023-02-10 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

       

      鈴木萌 写真展「SOKOHI 底翳」

      東京出身在住のビジュアルアーティスト・鈴木萌さんの作品集『SOKOHI』は、緑内障を患った父親から託されたノートやアーカイブ写真を起点に、徐々に視力を失っていく父親を記録する中で生まれました。かつて編集者として活躍し、本と文字に囲まれていた父親が、徐々に視力を失っていくなかで、その事実とどのように向き合っているのか。

      2020年に76部限定で刊行された自主制作のアートブックは、海外の国際写真フェスティバルの受賞をきっかけに、フランスの出版社Chose Communeから新装版が刊行されました。今回はその刊行を記念した展示を行います。また、会期初日は、鈴木さんとも親交のある写真家・藤井ヨシカツさんをお招きして、写真集制作の背景に迫るアーティストトークを開催いたします(参加無料 / 予約のお客様優先)。

      底翳

      「底翳」(そこひ)とは、底にある翳、眼球内に潜む翳、つまり何らかの眼内部の異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称として江戸時代から使われてきた。そのうち、緑内障にあたる言葉は「青底翳」(あおそこひ)と呼ばれた。末期には角膜が地中海のように青緑色のようになり失明するという、ヒポクラテスの記述に語源があるとの一説もある。そうした長い歴史にも関わらず、現代の視覚障害の一番多い原因疾患である緑内障の病態は、その原因や治療法にいたるまでいまだ完全な解明がされていない。

      14年前に緑内障の診断を受けた父の場合も、点眼薬や手術による眼圧のコントロールの甲斐無く、視野狭窄がゆっくりと、そして確実に進行している。昨日よりも少し暗い朝に起き、物を取ろうとする手は宙を泳ぐ。

      父はかつて、ありとあらゆるものをノートに書き留める人だった。旅先で写真もたくさん撮った。50年以上にもわたる編集者としてのキャリアは、常に膨大な本と文字に囲まれていた。そんなかつての生き方とは裏腹に、緑内障により少しずつ視力を失いつつある今は、書くことも読むことももはやその意味をなさなくなってしまった。

      視野が狭くなっていく自分の境地を、静かに淡々と受け入れているかのように見える父はその一方で、差し込んでくる光を離すまい、失うまい、と必死で病の進行に抗う一面をふとした瞬間に外に出すことがある。だが自分の周囲に壁をしっかりと築き、父が見えないものが見えて、父が見ているものを同じようには見ることができない他者からは単なる同情や共感を簡単には寄せつけない。

      その壁の隙間からそっと覗くと、そこには、底に潜む翳の淵を時には頼りなく、しかし時には新しい認知を求める確かな足どりで、出たり入ったりする父の姿が見え隠れする。父の失明への旅は、まるで翳と光の間を行ったり来たりする波のように進んでいる。

      鈴木萌

      東京出身在住。London College of Communications ,University of the Arts London卒業。
      2011年に日本に帰国後、製本技術を習得しながらアーティスト活動を開始する。写真/アーカイブ/イラスト/インスタレーション/製本を織り交ぜ、家族や地域、宗教、コミュニティなどの共同体における記憶や風景の変化を主なテーマに作品を制作。父の中途失明をテーマに表現したアーティストブック「底翳」はドイツKassel Dummy Award2020でSpecial Mention、及びフランスLuma Rencontres Dummy Award 2021を受賞を経て2022年にフランスの出版社Chose Communeより出版。東京、京都、シンガポール、北アイルランド、オーストラリアなどで展示された。
      https://www.banyan-b-i.com/

      鈴木萌 写真展「底翳 SOKOHI」
      会期:2/19(日)〜3/6(月) ※初日作家在廊

      鈴木萌 × 藤井ヨシカツ アーティストトーク

      会期初日の2/19(日)、作品集『SOKOHI』の制作背景、プロセスについて鈴木萌さんにお話をお聞きする、参加無料のアーティストトークを開催いたします。すでに完売となっている2020年版「底翳 SOKOHI」を見ながら、どのようにして作品を一冊にまとめていくのか。トークのお相手として、手製本による写真集がニューヨーク近代美術館の図書館にも収蔵されている、広島出身の写真家・藤井ヨシカツさんをお招きします。

      藤井ヨシカツ
      写真を表現媒体としたビジュアル・ストーリーテラー。記憶、家族、事件や歴史をテーマとした長期プロジェクトに取り組んでいる。少部数限定の手製本による写真集を主な発表媒体とし、2014年パリフォト・アパチャー財団写真集賞ノミネート、2015年Self Publishing PHOTOLUX Award受賞、2018年The Anamorphosis Prize受賞。ニューヨーク近代美術館(MoMA)図書館やヴィクトリア&アルバート博物館をはじめ、各国の美術館や大学図書館に作品が収蔵されている。2015年に故郷の広島に拠点を移して以降は、被爆3世である自身の視点から広島と戦争の歴史をテーマとして制作を行っている。
      https://www.yoshikatsufujii.com/

      日時:2/19(日)17:00〜18:00
      定員:10名前後(予約のお客様優先)
      場所:READAN DEAT

      【お申込み方法】
      以下のコンタクトフォームに題名を「SOKOHIトーク」として、メッセージ本文に
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      をご記入の上お申し込みください。

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        コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
        info☆readan-deat.com  ☆は@に置き換えてください。

        2023-02-02 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

         

        MD15th ポップアップストア in 広島

        紙そのものの魅力を活かし、書くことにこだわったシンプルなノート、MDノート。180度フラットに開くので書きやすく、万年筆から鉛筆まで、さまざまな筆記具で心地よく書けるよう開発されたMD用紙(ミドリダイアリー用紙)を使用しています。

        このたび、MD PAPER PRODUCTS®誕生15周年を記念した、スペシャルイベントを開催します!国内外で活躍する15名のアーティストたちに与えられたキャンバスはMDノートそのもの。「表紙にも書ける」愉しさを自由に表現したノートを展示します。(原画の巡回スケジュールの都合上、1/30以降は写真パネルを展示します)

        また、イベント限定アイテムの販売に加え、初日と2日目はワークショップも。
        詳しくは以下リンク先からご確認ください!皆さまのご来場をお待ちしています。
        https://md.midori-japan.co.jp/15th/events/hiroshima/

        会期:1/28(土)〜2/12(日)※火曜休

        2023-01-27 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

         

        中田雄一の白釉と色絵

        白釉と色絵を基軸とした作品制作を行う、金沢在住の作家・中田雄一さんの器の取り扱いが始まりました。中田さんは焼き物の産地ではない北海道出身ということもあり、土地の固有性に左右されない、デルフト陶器を作品のエッセンスとして取り入れています。磁器のように硬く焼き締まり、つややかな光沢をたたえながら、とろりと掛けられた白釉に温かみを感じます。古典的のようでいて独創的な絵付は、洒脱な遊び心も散りばめられています。

        オランダで16世紀後半から17世紀にかけて生産されたデルフト陶器は、当時の西洋で憧れの的だった中国の磁器を再現したいという思いから生まれました。材料、技術ともに磁器の生産に辿り着けなかった当時の陶工たちは、試行錯誤を重ね、中国磁器の影響も受けながら独自の表現を生み出していきます。白く焼きあがる錫釉を掛け、藍や黄色などで風車やチューリップ、人物などを描いたデルフト陶器は、磁器とはまた異なった愛らしい魅力があります。それらのいくつかは江戸時代初期の日本にも持ち込まれ、茶人たちの見立てによって珍重されました。

        土そのものが好きだという中田さんは、使用する土のことを熟知した上で、当時のデルフト陶器に残された情報を読み解きながら、作品にアプローチしています。色絵の器の制作過程は、一度焼成した器に彩色を施したのちに800℃の低火度で焼き付ける、上絵付の技法が主流ですが、中田さんの色絵は、釉薬を掛けた器の上に沈みこませるように絵付を施し、一度の高火度で仕上げられています。

        制作工程の定説を鵜呑みにするのではなく、当時の器を参考に仮説を立て、可能性をすくい上げていく。それは時間と労力を要する地道な作業でもありますが、焼き物だけでなく、自分の興味関心の延長線上で幅広い分野を探求する、学者肌の一面を持つ中田さんの真骨頂のようにも思えます。

        新たに制作した作品も、自己表現の範疇に留めるのではなく、物として手離れすることを目指しているため、まずは一年ぐらい手元に置いて使用し、物として無理がないかを見極めるそうです。また、日常の器でありながら懐石の場でも遜色のない、ハレとケを行き来できるような器を目指す作家の姿勢に、自身の作品に対しての中立的な態度と、使い手の眼に委ねる自由さを楽しんでいるように感じます。

        過去のデルフト陶器から多くのギフトを受け取っているように、「自身の作品がこの先の未来でどのように読み解かれるのか楽しみ」と語る中田さん。同時代を生きる中田さんのみずみずしい感性と、タイムレスな存在感の両方を併せ持つ器は、目にする喜び、使う愉しみも備わっています。

        2023-01-24 | Posted in TABLEWAREComments Closed