EXHIBITION & EVENT

弁造さんのエスキース展

北海道の丸太小屋で自給自足の生活を営み、糧を生みだす庭と暮らす「弁造さん」の姿を14年にわたって撮影し続けた写真家・奥山淳志さん。弁造さんの物語をまとめた心揺さぶる写文集『庭とエスキース』(みすず書房)をこの春に刊行されました。

自力で掘った池、「自給自足は楽しくなければならない」と植えた果樹や野菜、風景に季節の色彩をもたらす木々や草花に彩られた、豊かな庭。弁造さんと弁造さんの庭に心を奪われた奥山さんは、その丸太小屋を訪ねるうちに、小屋の中央に置かれたイーゼルに向かう弁造さんのもう一つの姿を知ります。

今回の展覧会では、弁造さんが描き遺したエスキース(=作品を制作する上で構想などを描きとめた下描き)を展示します。初日11/16(土)は、奥山さんのトークイベントを開催します。

生涯、独身だった弁造さんはなぜ庭に木を植え続けたのか、そしてなぜ女性たちの絵を描き続けたのか。弁造さんの「生きること」を想い、誠実な眼差しで向き合った奥山さんの言葉に、ぜひ耳を傾けてみてください。

いつまでも完成しない絵を描き続ける。僕が弁造さんを見つめたのは、1998年から2012年までの14年間でしたが、弁造さんという人はいつもそうでした。ひと部屋しかない小さな丸太小屋のなかでイーゼルに向き合い、女性をモチーフにした“エスキース”ばかりを描き続けました。南国を思わせる木陰で横たわる裸の女性。自慢の髪をかきあげる女性。何気ないひとときを過ごす母と娘。北海道で畑と森からなる「庭」を作って自給自足の生活を続け、生涯を独身で過ごした弁造さんがなぜこのような縁もゆかりもない女性たちを描き続けたのか。それは僕にとって、“弁造さん”を知るうえで欠かすことができない問いかけでした。

しかし、弁造さんは女性たちを描く理由を語らぬまま、92歳の春にプイと逝ってしまいました。でも、だからなのでしょう。弁造さんが逝ってしまって7年の月日が流れた今日であっても、僕は新たな想像を抱くことを許されます。鮮やかな向日葵色をまとった女性たちのおしゃべりに耳を傾け、弁造さんの胸の内を思い描き、そのたびに新たな弁造さんから“生きること”の奥深さを見つけるのです。

弁造さんがいなくなってしまった丸太小屋にはたくさんのエスキースが遺されていました。その一枚一枚に描かれた筆跡を辿りながら、弁造さんの“生きること”から放たれている光の綾を一緒に感じていただけますように。

写真家 奥山淳志

井上弁造(1920-2012)
大正9年 北海道総富地(そっち)に生まれ、数え年7歳で総富地尋常小学校に入学。16歳で中徳富(なかとっぷ)高等小学校を卒業。その後は家事を手伝う。父は農産物検査員の傍ら小作農を営む。19歳の春に現在地(当時は作り枯らしの荒地)に入植。自分は夏、農業の手伝い、冬は叔母の家のある東京で洋画を学ぶ。戦中、兄と弟が兵役、自分は2ヶ月の教育招集で家を守って終戦を迎える。戦後は出稼ぎや日雇いと忙しく絵を描く時間も少なく70歳で体調を崩す。今88歳、もし一度個展をひらくことが出来たら幸いです」(2009年、当時88歳の弁造さんが自らの略歴を記す)

奥山淳志(おくやま・あつし)
1972年大阪生まれ,奈良県育ち.京都外国語大学卒業後,出版社に勤務. 1998年岩手県雫石町に移住し,写真家として活動を開始.以後,東北の風土や文化を撮影するほか, 人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう. 受賞歴に2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリーNIPPON2006,2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞,写真集『弁造 Benzo』および個展「庭とエスキース」(ニコンサロン)で2018年日本写真家協会新人賞, 2019年第35回 写真の町 東川賞・特別作家賞がある。2019年『庭とエスキース』(みすず書房)を上梓。

弁造さんのエスキース展 -今日も完成しない絵を描いて-
会期:11/16(土)〜12/1(日)

奥山淳志トーク&スライドショー

日時:11/16(土) 18:00〜19:30(受付17:30〜)
料金:1,000円
定員:30名
会場: READAN DEAT

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「奥山さんトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

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2019-10-21 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

川央ヒロコ個展「silent jog」

東京在住のイラストレーター・川央ヒロコさんの個展を開催します。ドローイングを中心とした展覧会です。

日々撮りためている気になった風景。その写真の中から、どこにでもある、もしくはどこにも無かったかもしれない風景を描きました。どうせなら気分の上がるものを。過去に制作した作品も、いくつか展示する予定です。合わせて楽しんでいただけますと幸いです。

川央ヒロコ|Hiroko Kawanaka
1981年生まれ。東京都在住。セツ・モードセミナーを卒業。第201回、第208回ザ・チョイス入選。都内を中心に活動中。
https://hrk-kawanaka.com

会期:11/2(土)〜11/4(月)

2019-10-21 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

鈴木研一の写真+堀部安嗣のドローイング展

ガンツウ 大三島より photo by Ken’ichi Suzuki
ガンツウ 客室 photo by Ken’ichi Suzuki

書籍『ガンツウ|guntû』(millegraph)は、建築家の堀部安嗣さんが設計し、2017年、瀬戸内海に就航した客船「ガンツウ」の全容と瀬戸内ならではの風景によって、その世界観を表現しています。鈴木研一さんは、この本のために約1年半にわたり、ガンツウと瀬戸内を撮り下ろしました。

11/20(水)〜12/8(日)の会期で行う展覧会では、本書に未収録のものも含め、ガンツウとともに小さな島々に残る古い町並みや採石場など、あまり目に触れることのない瀬戸内のすがたを、オリジナルプリントでご紹介いたします。また、堀部さんの手描きによるガンツウのドローイングも併せて展示いたします。知られざる瀬戸内の風景と、それを追い求めたつくり手たちの思考のゆくえをご覧ください。

また初日の11/20(水)、堀部安嗣さんのトークイベントを開催します。美しい船のデザインとともに、新しい船旅のあり方によって、世界中から注目を集め、さる8月には、米国の雑誌『TIME』により「2019年 世界最高の場所100選」にも選ばれたガンツウ。堀部さんには、この仕事を通して、瀬戸内の風土や自然、文化をどのように受けとめ、設計に生かしたのか、お話しいただきます。 トーク後は堀部さんのサイン会も開催いたします。

堀部安嗣 (ほりべ やすし)
建築家、京都造形芸術大学大学院教授
1967年神奈川県生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。1991-94年益子義弘に師事。1994年堀部安嗣建築設計事務所設立。25年間に100超の住宅や店舗等を設計。2002年第18回吉岡賞、2016年日本建築学会賞(作品)受賞。見学できる作品に「ある町医者の記念館」(鹿児島)、「ひねもすのたり」(東京/阿佐ヶ谷)、「屋久島メッセンジャー」(鹿児島)、「イヴェールボスケ」(石川/加賀)、「竹林寺納骨堂」(高知)、「鎌倉山集会所」(神奈川)、「大山阿夫利神社 茶寮石尊」(神奈川)など。 著書に『書庫を建てる』(新潮社)、『堀部安嗣作品集』 (平凡社)、『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』(TOTO出版)、『小さな五角形の家』(学芸出版社)、『住まいの基本を考える』(新潮社)など。北九州のTOTOミューアジムで展覧会「堀部安嗣の建築展 懐かしい未来へ向かって」を開催(2019年11月19日-2020年3月8日)
https://horibe-aa.jp

鈴木研一(すずきけんいち)
写真家 1965年名古屋市生まれ。1987年日本大学芸術学部写真学科卒業。1987年新建築社写真部。 2006年フリー。 2018年法政大学大学院デザイン工学研究科兼任講師。堀部安嗣、妹島和世、西沢立衛をはじめとする建築家諸氏の作品を精力的に撮影。主な書籍に『豊島美術館写真集』(millegraph, 2011)

ガンツウ ウェブサイト
https://guntu.jp

展示とトークイベントの会場は、広島市中区本川町の建築事務所、Small House Design Lab.のギャラリースペース「A not B」。当店から徒歩5分の素敵なギャラリーです。

『ガンツウ|guntû』(millegraph)刊行記念
鈴木研一の写真+堀部安嗣のドローイング展

会期:11/20(水)〜 12/8(日)
休廊日:11/27(水)、12/4(水)
時間:13:00~19:00 ※11/20(水)はトーク開催のため18:00まで
会場:A not B(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1-31岡部ビル1F Small House Design Lab.内)
入場無料

建築家 堀部安嗣トークイベント

日時:11/20(水)19:30~21:00 (開場19:00〜)
料金:1,500円
定員:60名
会場:A not B(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1-31岡部ビル1F Small House Design Lab.内)

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「堀部さんトークイベント」として、メッセージ本文に
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また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

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主催 : READAN DEAT、 Small House Design Lab.
協賛 : 株式会社スガノ、株式会社Cozy、株式会社あなぶき実重建設、OPT、キッチンハウス
協力 : 堀部安嗣建築設計事務所、millegraph、森 桜

2019-10-17 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

幸本紗奈 出版記念展「other mementos」

19回写真「1_WALL」のファイナリストに選ばれるなど、これからの活躍が期待される広島出身の若手写真家・幸本紗奈さん。幸本さんの初めての写真集『other mementos』の出版を記念した展覧会を開催いたします。

「幸本さんの写真集を制作しながら、出版記念の写真展をするならば、まず広島の人に観ていただきたいと思ってきました。現代では合理性や効率化を求められがちですが、幸本さんの写真と対峙すると、その真逆に時間が流れていくような感覚になります。何が写っているのか。何を伝えたいのか。明快な言葉がするすると出てくるわけではないからこそ、写真をただ静かに見つめることに意味が生まれるように思うのです。

編集の仕事をする私は、つい物事を最短距離で進ませようとしてしまいます。そんな私が、幸本さんの写真集を制作するなかで受け取った多くの気づきを、たくさんの方々と共有できればと展覧会を企画しました。幸本さんが手焼きしたプリントの美しさを、会場でぜひ楽しんでいただけたらと思います。」

上記は、出版元のブックレーベル・Baci 内田有佳さんから届いたメッセージ。業界的にはまだ無名に近い写真家の「ぼんやりと、曖昧で、価値づけしづらい美しさ」が表現されたこの本は、知識や先入観にとらわれない物の見方を提示しています。それは時代に対するアンチテーゼではなく、心で感じる「美しさ」を私たちが求めているということを、時代のニーズに敏感な雑誌制作の現場に身を置く内田さんが予感していたのではないかと思っています。

会期中は作家自ら手焼きしたカラープリントの展示、写真集『other mementos』の販売も行います。また、初日は幸本さんと内田さんによるトークイベントを開催。ぜひ幸本さんの作品世界をお楽しみください。

幸本紗奈 こうもと・さな  
1990年 広島県生まれ
2013年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科 山崎博ゼミ卒業
2018年 第19回写真「1_WALL」ファイナリスト
https://www.sanakohmoto.com/

ブックレーベル〈Baci〉
2016年よりスタートしたブックレーベル。「バーチ」と読みます。雑誌を中心にフリーランスの編集として活動する内田有佳が立ち上げました。1冊目は安西水丸『ON THE TABLE』、2冊目は今井麗『gathering』。1年に1冊のペースでアートブックを出版しています。
http://bacibooks.com/

会期:10/19(土)〜10/28(月)

10/19(土)幸本紗奈トークイベント

幸本さんに写真について、初めての写真集づくりについてお話を聞きます。聞き手は、ブックレーベル〈Baci〉の内田有佳さん。幸本さんは写真を介して、人と何を共有したいと考えているのか。作品に込めたもの、写真集に込めたものを、紐解きます。

日時:10/19(土) 19:30~21:00 (受付19:00〜)
料金:1,000円
定員:30名
会場: READAN DEAT

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「幸本紗奈トークイベント」として、メッセージ本文に
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また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

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2019-09-29 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

shunshun 3days exhibition「素風」

素描家しゅんしゅんさんの3days exhibitionを今年も開催します。作品の展示販売、二十四節気のカレンダー「こよみ」の先行販売に加え、あなたのお名前が一枚の作品になる「Name Drawing」も3日間通して開催します。

13日の10時からは朝の光のなか線を引く「線のWorkshop」を開催、今年は段原の日本料理店「悠然いしおか」さんのお弁当付きです。

Name Drawing 10/12(土)13(日)14(祝)

あなたのお名前とその場の会話からInspirationをいただいてDrawingします。(要予約 / 事前支払制)

ポストカードサイズ
所要時間:20分
料金:¥4,000(税込)※フレーム別売

10/12(土) 
11:00- / 11:30- / 12:00- / 12:30- / 13:00- / 13:30- / 15:00- / 15:30- / 16:00- / 16:30-

10/13(日)
13:30- / 14:00- / 14:30- / 15:00- / 15:30- / 16:00- / 16:30- / 17:00-

10/14(祝) 
11:00- / 11:30- / 12:00- / 12:30- / 13:00- / 13:30- / 15:00- / 15:30- / 16:00- / 16:30-

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「Name Drawing」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 希望日時(第3希望まで)3. 携帯電話番号 をご記入の上お申し込みください。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

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線のWorkshop 10/13(日)10:00〜13:00

朝の光に包まれ、 静穏な状態で線を引き続けた先に何があらわれるのか。(要予約 / 事前支払制)

限定8名様
¥5,000(税込)
悠然いしおかのお弁当付

【悠然いしおか】広島県広島市南区段原3丁目15−19
古来より受け継がれてきた 滋味深い日本の料理
我を消して ただ素材と向き合い 自然と一体になる

※定員となりましたので受付終了とさせていただきます。

2019-09-24 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed