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12ヶ月のための絵画
画家・近藤恵介。日本画の技法を用い、やまと絵にみられる構図法である吹抜屋台などから
引用された建築的な構図の中に、植木鉢やコップなど身の回りにあるものをひとつずつ
精密な描写で画面に並置していく絵画を制作しています。
2013年9月からはじめた、12ヶ月連続で新作を発表するプロジェクト「12ヶ月のための絵画」は
日本画の主題にある「月次絵(つきなみえ)」に倣い、ひと月に1点(組)の作品を制作し
展示してきました。また新作とともに、12人の執筆者が近藤恵介や作品についての多彩なテキストを添え、
様々な視点を介入させたことも、このプロジェクトの特徴です。
2014年8月に12ヶ月の期間を結実した本プロジェクトを辿る本書は
あえて展覧会という形を選ばずに発表されてきた12作品と12本のテキストが対をなし構成されます。
現代の景趣を描いた、新しい「月次絵」です。
[執筆者]
佐山由紀(東京オペラシティ アートギャラリー キュレーター)、冨井大裕(美術家)
水田紗弥子(キュレーター)、古川日出男(小説家)、佐藤美子(川崎市市民ミュージアム 学芸員)
丹羽良徳(芸術家)、八木沢俊樹(Countach Inc. 代表)、平山昌尚(アーティスト)
佐々木敦(批評家)、柴原聡子(企画家・音楽家・広報)、戸塚泰雄(デザイナー)、伊庭靖子(画家)
¥1,500+税
2014-09-21 | Posted in BOOKS | Comments Closed