EXHIBITION & EVENT

星を継ぐものートーテムポールに宿る神話の世界

アラスカやカナダの神話と日本をつなぐ旅について、スライドを交えたトークイベントを開催します。スピーカーは、アラスカやカナダの先住民と深い親交を持つ写真家・赤阪友昭さん。20年以上にわたる旅の中で感じてきたアラスカと日本の神話的繋がりとは?

キーワードは、トーテムポールと縄文です。2000 年、南東アラスカ先住民のクリンギットの古老とアイヌの人々の神話の交流を目的とした文化交流プロジェクト 『神話を語り継ぐ人々』を北海道、熊野、明治神宮の地で開催しました。そのときにアラスカ先住民クリンギットに伝わるおよそ一万年前の神話、そして、アイヌとアラスカをつなぐ伝承について知りました。それは驚くことに私たち日本人に残された神話にも通じている物語だったのです。

私たちの祖先たちが辿った旅の軌跡について、アラスカの神話や写真家・星野道夫とのエピソードを交えながらお話しします。日本の古層に残された縄文的世界とアラスカ先住民族のつながりを未来へむけて継ぐ-そんな時間をみなさんと分かち合いたいと思います。

また、会の最後に、赤阪が制作中の映画『銀鏡 SHIROMI』についてお話をいたします。この映画は日本の古層に秘められた星への祈りとそれを守り続けてきた神楽の里の物語です、星への祈りが、実は縄文時代から連綿と続いてきたものであり、それは私たちをつぎの時代へと導く羅針盤の北極星となるかもしれない、というお話です。アラスカ先住民の神話がそうであるように、神話は単なる作り話ではなく、本当にあった話であることを教えてくれるのです。

 

赤阪友昭(あかさか・ともあき)
1963年 大阪市生まれ。1995年の阪神淡路大震災を機に写真家に転身する。1996年、モンゴルの遊牧民やアラスカ先住民との暮らしから撮影をはじめ、被写体に寄り添いながら長期にわたる取材活動を実施している。雑誌「コヨーテ」等に写真と文を寄稿し、NHKの番組制作、プラネタリウムのプログラム制作や国立民族学博物館での企画写真展、アイヌとアラスカ先住民の国際交流プロジェクトのプロデュースなど活動は多岐にわたる。東北の震災後は、文化庁の支援を受けた福島県立博物館の被災地支援プロジェクト「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」に参加し、変動し続ける福島の自然環境、特に立入制限区域内のランドスケープの記録撮影を続け、映像記録「水の記憶、土の記憶ー南相馬から」を南相馬市と共同制作する。また、福島の自然環境を再認識するために招聘したオランダのドキュメンタリー映画「新しい野生の地ーリワイルディング」は日本全国で劇場公開され、現在も各地で自主上映が続いている。現在は、国内外に残された原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼をテーマに撮影・取材。東京及び各地方においてスライドやトーク、講演活動などを定期的に開催。2009年より写真ギャラリー「photo gallery Sai」(大阪市福島区)を主宰。著作に北米海岸の先住民と向き合った10年をまとめた『TheMyth – 神話の風景から – 』(松本工房刊)がある。
www.akasakatomoaki.net

 

【日時】2018/5/28(月)19:30~21:00(受付19:00より)
【料金】1,500円
【定員】30名
【会場】READAN DEAT

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「星を継ぐものトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

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    2018-05-04 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed