Author Archive

成田周平個展「astronomical object」

【STORY】
発掘調査のため来日した考古学者ショーン・ヒタリー博士(Prof. Shaun Hitarey)は偶然立ち寄った多治見で思わぬ出会いに遭遇する。手びねりで成形された表面はよく磨き込まれていて手にすると思いのほか軽い。一見すると土器のような印象を受けるが、高い温度で硬く焼き締まっているため、現代生活の器としてまったく遜色がなく、野生味のある趣を楽しむことができる。

今回一群の器のなかで、これまでにないタイプが発見される。それは見る者に「天体」を想起させる、星への祈りが形となった器だった。

陶芸家・成田周平さんの個展。架空のストーリーを下敷きに[天体]をテーマとした作品が並びます。

 

成田周平 Shuhei Narita
愛知県生まれ
名古屋学芸大学卒業
建具の工場で二年半働いたのち
多治見市陶磁器意匠研究所へ
卒業後、現在多治見市で制作

会期:12/15(土)〜12/23(日)
初日作家在廊
会期中無休

2018-11-28 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

マメイケダポスター〈小屋〉


画家 / イラストレーター・マメイケダさんの個展「へきめん」にあわせて、壁の質感が伝わるような、立体感のある印刷加工を施した、特別な仕上がりのポスターを制作しました。ディレクションは京都のグラフィックデザイナー・仲村健太郎さん。まずは、マメさん描き下ろしの新作「小屋」を、京都の印刷会社・修美社さんでオフセット印刷。この段階でも素晴らしい仕上がりですが、ぷっくり感を求めシルクスクリーン制作工房の京都孔版さんへ。





ニスで盛り上げる部分をマメさんが原画の上から描き、それを元にテクスチャの版を作成。画面全体をある程度薄く盛り上げる版と、部分的に大きく盛り上げる版、合計2版を作成しました。2版重ねたことにより、気泡が生じ一部刷り直しが発生するというトラブルもありましたが、京都孔版さんの職人技で見事に立体感のある仕上がりになりました。(写真提供:京都孔版)


サイズはA2ノビ程度でコンパクトな家でも貼りやすいサイズに。4mmとすこし余白を入れてまわりから浮き立つような印象にデザインしてもらいました。光が当たるとテクスチャがより分かります。


マメさん直筆のエディションナンバーとサインも入った、プロダクトと原画のあいだのポスターです。

マメイケダポスター〈小屋〉
サイズ:594×436mm
100部限定
デザイン:仲村健太郎
オフセット印刷:修美社
シルクスクリーン印刷:京都孔版
店頭価格 ¥3,500-
WEB SHOP ¥3,900-(全国一律送料込)
2018-11-18 | Posted in GOODSComments Closed 

 

只木芳明の木工


木工作家・只木芳明さんの個展を二年連続で行いました。独学で歩みだした木工の道は、未舗装どころか、誰も選ばないようなケモノ道。華奢でありながら実用的なフォルム、漆や柿渋によって仕上げる古色を帯びた色味、鋭い感性を武器に彫り出した作品は強烈な個性を放っています。


糸巻き、割り箸、楊枝、絵馬など、只木さんの作品には実用性に欠ける物、使い捨てられる物、その物自体の価値が曖昧な物があります。二回目の個展では、そのような物たちを「B面」として定義しました。本来の用途を備えていながら用途を超えた存在感を持つB面作品は、飄々としていてこちらを試しているようでもあります。

B面が放つ光は杯やスプーンなど実用性のある「A面」をより際立たせています。緻密に削り出された薄く艶やかなかたちは、本来の用途において抜群の使いやすさを兼ね備えています。普段作家自身はA面もB面も同じスタンスで取り組んでいますが、作品として成立するか予測がつかないB面から得たものを、カトラリーなど定番作品に還元し、両輪でぐんぐん進化しているように思えます。流行り廃りの届かない孤高の道を、優れた嗅覚と溢れる創作欲をエネルギーに駆け上がる若い作家のこれからが楽しみです。

2018-11-12 | Posted in TABLEWAREComments Closed 

 

chiandchi POP-UP SHOP


chiandchi(チーアンドチー)は普段見過ごされがちな身の回りの物を、デザインによって磨き上げ、日常生活をより豊かにしていこうというコンセプトをもとに、2013年に台湾で設立されたデザインスタジオ。創業者である兄弟の「Stephen Chiu Chi Hung」と「Leo Chiu Chi Tat」の名前から「chiandchi」と名付けられました。彼らがデザインした24角形の腕時計「POLYGON」はヨーロッパで火がつき、イギリスなどの時計専門店で取り扱われています。

本体、ベルト、フレームリングをカスタマイズできる「ESU」は眼鏡の特性にインスパイアされた腕時計。PVDコーティングの316Lステンレススチールケース、カレンダー機能付きスイスパーツムーブメント、ベルトはイタリアのレザー。服装に合わせた自由なコーディネートが可能です。

今回、ESUのパーツを実際に組み合わせてもらうオーダー形式でのPOP-UP SHOPを行います。ありそうでなかったコンセプトのあなただけの腕時計。ギフトにもおすすめです。

会期:11/7(水)〜11/11(日)

2018-10-31 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

マメイケダ個展「へきめん」

マメイケダが画面一杯に描いた食べ物の絵には華やかさがある。見ているだけで口の中にじわりと味が広がってくる。日常のなんでもなさを捉えた風景画もまた味わい深い。そのなかでも地味ながら力強く渋い存在、それは壁。

コンクリートのブロック塀。トタンでできた小屋。年月を重ねた名もなき壁たちは 堂々としていて風格がある。田舎で町で街中で、若い画家が出会ったかっこいい壁の数々。 誰もが見過ごしてしまうけどいい顔した壁に光を当てました。

 

マメイケダ Mame Ikeda
画家・イラストレーター。1992 年島根生まれ、大阪在住。
2014 年頃から独学で絵を描き始める。食べたごはんや風景画をよく描く。 各地で展覧会を開催。
作品集に『味がある。』(誠光社)、『ふうけい』(iTohen press)。
主な受賞に HB ファイルコンペ Vol.27 仲條正義賞。
mameikeda.com

会期:11/17(土)〜12/2(日)

 

【11/24(土)】トークイベント 「表現をする人、それを支える人」

大阪のカフェ & ギャラリーiTohen のオーナー・鯵坂さんは かつてミロコマチコさんを無名時代から サポートするなど、 若いアーティストを支援しています。 鯵坂さんはマメさんをどのように 見ているのでしょうか? 絵を描くことの楽しさ、絵描きを仕事にすること の難しさなど親しい間柄の二人から生まれる、 絵についてのお話です。

鯵坂 兼充 Kanemitsu Ajisaka
1971 年生まれ。2003 年より、大阪市北区本庄西にギャラリーとカフェ のある iTohen を開店。グラフィックデザイン、作家のサポート、 プロデュースを行う。
itohen

 

日時:11/24(土)18:00〜19:30(受付17:30より)
料金:1,000円
定員:30名
場所:READAN DEAT

 

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「マメイケダトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    題名

    メッセージ本文

    上記の内容で送信してよろしいでしょうか?
    問題なければチェックをお願いいたします。

    コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
    info☆readan-deat.com  ☆は@に置き換えてください。

    2018-10-21 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed