Author Archive

ワンダーウォール

「老朽化による耐震性の問題」「誰もが安心できるクリーンで安全な建物」。物理的に合理的な言葉の前に、「歴史が積み重なったかけがえのない場所」「醸造された文化的な雰囲気」といった曖昧な言葉はかき消される。例えば、現在工事中の横川駅の高架下や、9月末までに寮生全員の退去を求めている京大の吉田寮のように。

学生の街・京都を舞台に、廃寮の危機に瀕した学生寮に住む学生たちを描いたドラマ『ワンダーウォール』公式写真集。脚本を書いた渡辺あや、本書の写真を撮影した澤寛のほか、内田樹、大友良英による寄稿、ドラマのシナリオも収録。

7月に放送された後、多くの反響があり、先日も再放送されたこのドラマ、見過ごせないポイントの一つが、NHKが制作・放送しているところ。時期的にもデリケートなストーリーを、渡辺あやさんやプロデューサーをはじめとした熱量の高い関係者が動き、そしてこのキャスティングしかありえないというような役者がオーディションで集まり、撮影わずか11日間、奇跡というか、生まれるべくして生まれたドラマ。さらにこの写真集、京都のインディペンデント書店・誠光社さんが発売元。

抗うことが目的ではないけど、自動運転な世の中にはしたくない。

¥2,500+税 WEB SHOP

2018-09-20 | Posted in BOOKSComments Closed 

 

うしろめたさが持つ力 -文化人類学入門-


『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)の著書、松村圭一郎さん(岡山大学文学部准教授)によるゼミ風味のトークイベント。

エチオピアで20年近くフィールドワークをする中で見えてきた国家や市場というシステム、社会の成り立ち、わたしとあなたの関係性。公平な世界を実現するために私たちに何ができるのか。その手がかりが「うしろめたさ」にある?一見、ネガティブなように思える「うしろめたさ」が持つ力とは。

これまでの価値観が揺さぶられるような時間になるかもしれません。

いつもうんうん悩みながら本の紹介文を考えているのですが、あるときそのSNSの投稿を読んだ方から「Amazonでも買えるけどここで買いたかった」という、飛び跳ねるほど嬉しい言葉をかけてもらったことがあります。それは本書が言うところの、「脱感情」的である経済活動に、「共感」というズレが生じた瞬間でした。人類学にはこの世界の見方を再構築するヒントがあるのでは?と興味深々。まっさらな状態で聴いてもらいたいお話です。
――清政光博(READAN DEAT店主)

申し込みいただいた方に、ある「テキスト」をお送りします。事前に読んでいただくと当日より楽しめると思います。

 


松村圭一郎(まつむら・けいいちろう)
1975年、熊本生まれ。京都大学大学院修了。岡山大学准教授。専門は文化人類学。富の所有と分配、貧困や開発援助などについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『ブックガイドシリーズ 基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)がある。

 

日時:10/28(日)16:00〜18:00(受付15:30より)
料金:2,000円
定員:20名
場所:READAN DEAT

※定員となりましたので受付終了とさせていただきます。

2018-09-08 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

コンテナ展(近藤祥子withときめき☆トゥデイ!)

神奈川在住のイラストレーター・近藤祥子さんがニューオダ理容室、傘のフクマ、READAN DEATの3ヶ所で同時個展を行います。

過去の作品から新作まで! ニューオダ理容室では「ハロー!近藤祥子展」

実際に商品化されるかも? 傘のフクマでは「傘になるといいな展」


そしてREADAN DEATでは「コンテナ展」

近藤さんは安美錦推しの大相撲フリーク。セキセイインコのトリコ溺愛投稿もSNS上の日常風景。そうなんです。近藤さんの視点にはピュアな愛が溢れています。一癖も二癖もあるイラストは素直な愛のカタチ。

そんな近藤さんが相方のフォトグラファー・寺林真代さんと作る「白と黒のあいだ」がテーマの『コンテナ』は、イラストと写真で構成された自由な表現のフリーペーパー。今回はおよそ60号あるバックナンバーからベストセレクションを展示、併せて完全新作の『コンテナzine』もお披露目です。

 

近藤祥子 Sachiko Kondo
1978年千葉県木更津市生まれ。女子美術大学芸術学部造形計画専攻グラフィックデザインコース卒業後、専門学校の広報部、印刷会社のデザイン部、大道具・舞台製作会社の出力オペレーター、女子美術大学デザイン学科研究室助手を経て、現在イラストレーターとして活動中。

寺林真代 Masayo Terabayashi 
1980年山口県生まれ、女子美術大学デザイン学科造形計画グラフィックデザインコース卒業、郵便局でアルバイト後、母校の研究室に助手として勤務、2015年に88photo設立。

9/15(土)〜9/30(日)※会期中無休

 

3店舗共通企画 その1
ノークレーム似顔絵

近藤祥子が忖度無しに「甘口/中辛/辛口」の3段階で貴方の似顔絵をお描きします。

1枚:1,500円 ※予約不要

9/15(土)@READAN DEAT ※この日は写真家T氏とのフォトセッションも!?
9/16(日)@傘のフクマ
9/17(月)@ニューオダ理容室 / MIRROR

 

3店舗共通企画 その2
スタンプラリー

店頭などで配布中のフライヤーに3店舗全てのスタンプを集めた先着30名様にスペシャルなプレゼントをご用意しております。
プレゼント引換場所:READAN DEAT

 

近藤祥子withときめき☆トゥディ!
9/15(土)〜9/30(日)※3店舗会期中無休

コンテナ展 @ READAN DEAT

傘になるといいな展 @ 傘のフクマ(広島市中区本通3-5)
http://kasanofukuma.com

ハロー!近藤祥子展 @ ニューオダ理容室 / MIRROR(広島市南区旭2-21-3)
https://mirror-hiroshima.work/#

2018-09-07 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

 

石川直樹×藤岡亜弥トークイベント「衝動を写す」


写真家がシャッターを押すとき、彼らは何を思い、何を感じているのでしょうか。また、作品を世に出すとき、何を大事にしてその写真を選んでいるのでしょうか。

このたび、世界をフィールドに精力的に作品を発表する石川直樹さんと、地元・広島をベースに活動する藤岡亜弥さんをお招きしたトークイベントを行います。お互いの最新写真集をテーマに、収録された写真をスライドで見ながら対談していただきます。

石川さんは“自分にとって島宇宙への入口だった”というトカラ列島を記録した『流星の島』。藤岡さんは自身の生活場所でもあるヒロシマと改めて向き合った『川はゆく』。撮るという衝動のその瞬間から、作品として結実するまで、二人の写真家それぞれの視点でお聞きし合う特別なトークイベントです。イベント終了後はサイン会を行います。

 

石川 直樹 / Naoki Ishikawa
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。 『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最新刊に写真集『Svalbard』『流星の島』(SUPER LABO)、著書『極北へ』(毎日新聞出版)がある。 9/8〜11/4まで、北九州市美術館にて大規模な個展『この星の光の地図を写す』を開催。

 

藤岡 亜弥 / Aya Fujioka
1972年広島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。2008年新進芸術家海外研修制度(文化庁)の研修員としてNYに滞在。2012年帰国、現在広島在住。写真集に『さよならを教えて』(2004年/ビジュアルアーツ出版)、『私は眠らない』(2009年/赤々舎)など。2004年第24回写真『ひとつぼ展』入選、2010年日本写真協会賞新人賞。2016年 第41回伊奈信男賞受賞。2018年 第27回 林忠彦賞 受賞。第43回 木村伊兵衛写真賞 受賞。

 

日時:9/28(金)19:30〜21:00(受付18:30より)
料金:1500円
定員:100名
会場:穴吹デザイン専門学校
(〒732-0826 広島県広島市南区松川町2-24  穴吹広島第一ビル)
こちらより詳細な行き方をご確認いただけます。

【お申込み方法】

以下のコンタクトフォームに題名を「衝動を写すトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    題名

    メッセージ本文

    上記の内容で送信してよろしいでしょうか?
    問題なければチェックをお願いいたします。

    コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
    info☆readan-deat.com  ☆は@に置き換えてください。

    2018-07-30 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed 

     

    little POP-UP “GIFT” SHOP


    手はかかるけどその分とんでもなく柔らかい肌ざわりに育つ工芸品のようなタオル・littlebodcoをはじめ、バーバパパ起き上がり小法師、手回しオルゴールを手がけるlittle。今回のPOP-UP SHOPはギフトがテーマ。little代表・日夏さんおすすめセットのほか、横浜の職人的紙箱メーカー・竹内紙器製作所の文庫本がぴったり入る(!)ギフトボックスが登場。文庫×タオル×オルゴールなど、自由に組み合わせを楽しんでもらえたらと思います。

     

    littlebodco
    綿・麻・竹(バンブーレーヨン)の三種類の糸を絶妙なバランスでゆるくやさしく織り交ぜたタオル。東京・青梅のホットマン(株)で製造され、1秒タオルの認証を取得しています。端まで柔らかく何度も折りたたむことができるので、独特のふっくら感を実現しています。こすらずにあてて拭く、今までにない拭き心地をお楽しみください。

    バーバパパ 起き上がり小法師
    広島平和記念公園に寄贈される折鶴から再生されたパルプを使用し会津町の職人の手で一つ一つ絵付けされているバーバファミリーの起き上がり小法師。売上の一部は原爆ドーム保存事業基金と東日本大震災子ども支援基金に寄付される、広島と福島をつなぐ商品でもあります。

    littleluck
    竹内紙器製作所がつくる専用紙箱に入れた18弁の手回しオルゴール。聴き馴染みのあるメロディをポケットにしのばせたり、メッセージを書いて大切な人への贈り物にしたり、ロマンチックなアイテムです。

    会期:8/4(金)〜8/15(月)

    2018-07-30 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed