Author Archive
【4/4 木 19:30〜】瀬尾夏美トークショー「語れなさ」とは何か 〜記憶と言葉をめぐって〜
瀬尾夏美さんは、土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくるアーティストです。自然災害、戦争、パンデミック…。近刊『声の地層 災禍と痛みを語ること』(生きのびるブックス)には、様々な人の様々な痛みの経験をめぐり、「記憶を語ること・聞くこと」についての思索をつめこみました。遠い場所の出来事を今自分がいる場とつなぎ、語り手と聞く手をつなぐ瀬尾さんの実践には、多くの注目が集まっています。
語り手と聞き手は、互いにとってどのような存在なのでしょうか。語りたくても語れない。聞きたくても聞けない。そんなふうに躊躇することがあるにせよ、その思いを軸にしながら、記憶を伝えることは可能なのでしょうか。
今回のトークショーでは、『声の地層 災禍と痛みを語ること』の話はもちろん、広島現代美術館で開催中の瀬尾さんのコレクション展やワークショップについての話をお聞きします。
お相手に広島を拠点に活動するフリーライターのイソナガアキコさんを迎え、人の話を聞き、記録し、伝えることを生業とする二人にとっての「語ること・聞くこと」にについてや、今回のテーマである「語れなさ」について思うことなど、自在に語っていただきます。
また、後半は、参加者の皆様に体験をシェアしていただく機会をもうけます。「語れなさ」を感じた体験、語ること・聞くことについて大切だと思うことなど、ぜひお話しいただけますと幸いです。
*なお、発言は必須ではありません。また、本イベントはオンライン配信されますので、ご発言の際はご留意くださいますと幸いです。
事前準備は不要、『声の地層』を読んだ方もそうでない方も大歓迎です。お気軽にご参加ください。
瀬尾夏美(せおなつみ)
1988年、東京都生まれ。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は、東京都江東区を拠点に、災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索するプロジェクト「カロクリサイクル」を進めながら、“語れなさ” をテーマに旅をし、物語を書いている。著書に『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房)、『10年目の手記――震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス)、『声の地層 『New Habitations:from North to East 11 years after 3.11』(共著、YYY PRESS)がある。4月7日まで、広島市現代美術館にて「コレクション・ハイライト+コレクションリレーションズ展開催(小森はるか+瀬尾夏美)。
イソナガアキコ
WEBディレクターを経て、2014年から活動の主軸をライターへ。取材対象は主に瀬戸内エリアのユニークな人やスポット。2018年に西日本を中心に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」を1年にわたって取材・レポートを執筆した。2019年に本屋好きが高じて『あいだproject』を創立。現在はライター業の傍ら、本と本屋と人をつなぐイベントなど主宰するほか、地元のラジオで月に1回、おすすめの本を紹介している。著書に『全国旅をしてでも行きたい街の本屋さん』(共著、G.B.)、『ひろしま元気本』(広島県観光連盟監修、ミチコーポレーション)。
日時:4/4(木) 19:30 ~ 21:00 (受付19:00〜)
会場:READAN DEAT
定員:20名
料金:1,500円(オンライン視聴の方は1,000円)
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「瀬尾さんトーク」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
オンライン視聴の方はこちらからお申込みください。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02p4ngmqfnm31.html
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
HOLY’S 保里尚美「わたしとアランの18ヶ月」
広島の編み物作家・HOLY’S 保里尚美さんの『一生ものアラン』。普遍性のあるデザインで、着る人が年を重ねても、何十年先も着続けることのできるセーターであってほしいという思いで作られました。
今回、『一生ものアラン』ができるまでの道のりを振り返った展示を企画しました。アイデアスケッチから始まり、模様を確認するためのテストニット、編み図の校正、着用モデルの撮影風景の写真など、どのような過程を経て一冊の編み物の実用書ができるのか、その裏側をご紹介します。
展示と併せて、アランや働くセーターなど、保里さんへのオーダーも承ります。(オーダーは先着5名様まで)
また、モデルとして登場する、季節のジャムと日々のおやつ[cosakuϋ コサクウ]の焼き菓子やジャム、マウントコーヒーのセーターブレンドも並びます。
保里さんがアランと向き合い続けた18ヶ月の記録。手仕事の手間ひま、ひたむきな時間を体感してもらえたら幸いです。
HOLY’S 保里尚美「わたしとアランの18ヶ月 〜一生ものアランができるまで〜」
会期:3/9(土)〜3/20(水・祝)
【3/10 日 9:00〜】苦手意識を克服!アラン模様はむずかしくないよ講座
アラン模様は難しそうでなかなか挑戦できないという方向けの講座も企画しました。テキストとして『HOLY’S ARAN KNIT CAPS』を使用しながら、保里さんと一緒に編み始めましょう。
〈当日持ってきていただくもの〉
・6号40cm輪針(両側針の4本組でも可) ・縄編み針 ・6号かぎ針 ・編み出し糸(極太)
・お好きな色のJamiesons of Shetland 2ply softyarn 4玉
(色は限られますが、当日販売のご用意もあります)
・『HOLY’S ARAN KNIT CAPS』
(店頭、WEB SHOPでも販売中です)
日時:3/10(日) 9:00 ~ 10:30
会場:READAN DEAT
定員:8名
料金:3,500円(コーヒーつき)
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「アラン講座」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
製本ワークショップ【上製本】+ InDesignミニ講座
自分の手で作品集を製作してみたいというアーティストの方や、製本の知識と技術を身につけたいという方に向けた、手製本の講座を開講します。今回は、手縫いによるA5サイズの布貼り上製本(ハードカバー)を、3回に分けて製作します。
講師は、社会問題に纏わる歴史や記憶を主なテーマとして制作に取り組み、手製本による写真集がニューヨーク近代美術館の図書館にも収蔵されている、広島出身の写真家・藤井ヨシカツさん。手製本を媒体とした表現で国内外から評価される藤井さんに、上製本づくりを基礎から学びます。
今回は、これまでご要望が多かったレイアウトデザインソフトのInDesignミニ講座をオプションでご用意しました。基本的な使用方法や印刷データ作成など、写真集や作品集を制作する上でこれだけは欠かせないというポイントを藤井さんから学びます。
〈InDesignミニ講座で準備していただく物〉
1. InDesignがインストールされたノートPC(Windows、macどちらでもOK)
InDesignはサブスクリプションの有料ソフトウェアですが、1週間の無料の試用期間があります。初めて使用するという方は、4/3(水)の講座直前にインストールをお願いします。
https://www.adobe.com/jp/products/indesign/free-trial-download.html
2. できるだけたくさんの写真やイラストなどの画像
画像サイズはA4サイズ程度(210mm×297mm)、300dpi。ファイル形式はjpg、tiffなど。製本ワークショップのみ参加の方は64ページの無地のノートを作る予定ですが、画像数によってページ数は調整可能です。
3. (製本ワークショップ以降)組版データをA4サイズに印刷した本文となる紙
InDesignで組版したデータを自宅やキンコーズなどで印刷した紙。紙の種類は問いません。製本ワークショップのみ参加の方に配布する無地の紙も使用可能です。
日程:
【InDesignミニ講座】 4/3(水)
【製本ワークショップ】第1回 _ 4/17(水)、第2回 _ 4/24(水)、第3回 _ 5/1(水)
時間:各回 19:00 〜21:00
定員:6名
場所:READAN DEAT
料金:
【InDesignミニ講座】5,000円
【製本ワークショップ】合計 16,500円(材料費込)
※製本ワークショップは、全3回に参加できる方を対象としております。
※事前のお支払いをもって、申し込み完了とさせていただきます。
※InDesignミニ講座についてのご質問先:contact@yoshikatsu-fujii.com
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「製本講座」として、メッセージ本文に
1. お名前
2. 電話番号
3. InDesignミニ講座 受講希望の有無
4. お支払い方法(銀行振込 / クレジットカード / 店頭でのお支払い)
をご記入の上お申し込みください。
※定員となりましたので受付終了とさせていただきます。
タラブックス『水の生きもの』アートプリント展
手漉きの紙に、シルクスクリーンの印刷、製本にいたるまでひとつひとつ手作りの出版社 「タラブックス」。南インドからやってくるタラブックスの絵本は独特の色、デザイン、 手触り、香り…それらに魅了されてベストセラーとなったタイトルもいくつもあります。
その中でも代表格が『水の生きもの』。本書の中からアートプリントにした作品を展示販売をいたします。
また製作過程で出来るフルークペーパーの販売もいたします。フルークペーパーは試し刷りをした紙ですが、
いくつかの図柄の偶然の重なりは世界に 1枚の作品ともいえます。
手仕事から生みだされる、特別な佇まいの絵本の世界をお楽しみください。
会期:2/11(日)〜3/11(月)
企画協力:㈱みにさん・田中優子事務所
甲斐啓二郎写真展「綺羅の晴れ着」
国内外の伝統的な祭り、特に大勢の参加者による激しい動きを伴う格闘的な祭事を長年撮影する写真家・甲斐啓二郎さんの写真展を開催します。今回の展示では、日本各所の裸祭りを取材した新刊写真集『綺羅の晴れ着』(禅フォトギャラリー)からの写真と動画作品を展示します。
みればわかるが、参加者ははだかである。衣服を脱ぎ捨て、身体の自由を得たはだかの参加者が、咆哮し踊り、汗や体臭を互いに撒き散らし、肉と肉をぶつけ合う。私はその混沌の中に身を投げ出し、がむしゃらに撮影している。その群衆の中にいると、体臭は出どころがわかりにくい分、咆哮する声や汗よりも、妙な存在感があり不気味に感じる。だから、汗で濡れた肌と肌が触れ合い体臭が群衆を覆う時、心地悪さと同時に恐怖心が芽生えてくる。その心地悪さと恐怖心は、そこにいる者の感覚を鋭敏にし、意識や自我が引き剥がされた、わたしであってわたしでない身体を呼び覚ます。社会の中で生きている意味や目的(そんなものが最初からあるのかわからないが)は吹き飛び、野性をむき出しにするのである。
甲斐啓二郎 写真集あとがきより
甲斐啓二郎 Keijiro Kai
1974年福岡県生まれ。2002年東京綜合写真専門学校を卒業。スポーツという近代的概念が生まれる以前の世界各地で伝統的に行われている格闘的な祭事を、その只中に身を投じながら撮影し、人間の「生」についての本質的な問いに対して写真で肉薄する作品を発表している。2016年Daegu Photo Biennale(韓国)、2018年Taipei Photo(台湾)、2019年Noorderlicht International Photography Festival(オランダ)などの国際展に参加。個展多数。主な出版物に『Shrove Tuesday』(TOTEM POLE PHOTO GALLERY、2013年)、『手負いの熊』(TOTEM POLE PHOTO GALLERY、2016年)、『骨の髄』(新宿書房、2020年)などがある。2016年、写真展「手負いの熊」「骨の髄」で第28回写真の会賞を受賞。2020年に写真集『骨の髄』にて第20回さがみはら写真賞を受賞。2021年、同写真展にて第45回伊奈信男賞を受賞。
甲斐啓二郎写真展「綺羅の晴れ着」
会期:2.17(土)〜3.3(日) ※2/18 作家在廊