Author Archive
個人店の楽しみ
リトルプレスや暮らしにまつわる本をセレクトした無印良品さんのMUJI BOOKSがこの秋から広島でもスタートし、周りの方から度々感想を求められました。さらに来春には蔦屋書店さんも広島にオープンするそうです。集客力のあるカルチャー系書店が増えると街の文化度は向上し、結果的に当店にもプラスになると考えています。
ただ、焦りや不安がないと言えばウソになります。「広島ではあまり見かけないリトルプレスを扱う店」というアドバンテージのおかげで来てくれていたお客さんに、今後どのようにアピールしたらいいのか。迷いや悩みもありますが、案外答えは明確だったりしています。
少し話はそれますが、今年は出張や休日を利用して魅力的な本屋さんを訪ねました。アルトスブックストアさん、紙片さん、titleさん、森岡書店さん、誠光社さん。いずれも店主の美学が店全体に行き渡っていてとても刺激を受けました。閉店や倒産など苦境に立ち続ける書店業界ですが、その一方個人で本屋を始める方も増えていて、いずれも独自のスタイルを持っています。
自分が欲しい物を取り扱う。やりたいことを企画する。個人店の最大の強みは自分が楽しくて夢中になれることを、顔が見える距離感でお客さんと共有できることだと思います。
戦略や戦術、競合との差別化といった言葉はとりあえず置いておいて、2017年もそんな気持ちで臨みたいと思います。
Was ist das? これは何ですか?
ヨーロッパヴィンテージ&アンティークショップのゲミッシュトヴァーレンハンドルングがオランダ、ドイツ、チェコの蚤の市でみつけた『一体これは何に使うの?』といったモノやカトラリーや調理器具、文房具などの古道具を展示販売します。
また会期中の12/17(土)、18(日)、23(祝)は紙モノ市を開催します。
会期:12/9(金)~ 12/23(金)
my tree
すべての工程を手作業で仕上げられるインドの絵本「夜の木」。
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界が描かれています。
今回ギャラリースペースでは、広島の県北の小さな森で手織り布を織るtenten houseさんに、夜の木の世界をイメージして仕立ててもらったストールの受注会を行います。受注会にあわせて「夜の木」の絵本とシルクスクリーン作品の展示販売も行います。
作家在廊:11/23(祝)、26(土)、27(日)、 12/3(土)、4(日)
会期11/23(水)~ 12/5(月)※会期中無休
washed pattern
海や川を歩くとかつて器やタイルの一部であった陶片が打ち上げられています。漂着した陶片の中には、小さな柄が残されているものもあります。
washed patternとは、陶片の柄を抽出し、再構成することで新しい模様を生み出すプロジェクト。この模様をタイルとして生活に戻すことで、遠い未来、再び割れて欠片となり、何処かに流れ着く日が来るかもしれません。これは永遠に続けることができるサイクルです。
生命が子孫を残していくように、陶片もまた未来に続く模様の子孫を繋いでいく。このタイルには、陶片が織り成す「時」と「模様」のめくるめく連鎖が封じ込められています。
washed pattern tile
“CORAL FORMATION” “COOKIE TIME” 各¥1,500+税
破片になっても土に還らない磁器のタイル。遠い過去と未来をつなぐ、ロマンチックで詩的、タイムカプセルのように実践的なこの試みは、村橋貴博・岩瀬敬美の二人組アートプロジェクトguse ars(グセアルス)によるもの。guse arsという名前は、筆ぐせ、寝ぐせ、口ぐせ…の “guse” と、芸術/技術/手仕事などの意味をもつラテン語の “ars” を組み合わせた造語。表現方法にとらわれることなく 、guse arsらしいものごとをつくりだすことを目的としています。
washed pattern ¥1,000+税
washed patternシリーズ最初のイメージブック。
PORTERY ¥2,000+税
神戸の須磨海岸を歩いて1日で採集した陶片を作品の種として、制作したパターンの作品集。
新しく生まれた模様は、陶器(pottery)が織り成す港(port)の物語 “PORTERY”。
washed pattern origami
“CORAL FORMATION” “OCTOPUSES” 各¥700+税
washed patternシリーズから生まれた折り紙。タイルの折り方付き。
Shida no hana ¥1,000+税
washed patternシリーズのポストカード10枚セット。シダ植物をテーマにした模様9種と、夏至の夜にシダの花を見つけると幸運が訪れるという神話に基づいて描いた架空のシダの花のカード1種。オリジナル封筒パッケージ入り。
guse arsの二人はそれぞれソロでも作品を制作しています。
MARBLE PLANTS ¥2,800+税
村橋貴博によるコラージュ作品をまとめた一冊。
本作のテーマは「植物」。植物的な彫刻作品が多数収録された図録のような本です。
GLASS ¥1,500+税
岩瀬敬美によるドローイング集。
ガラス製の器や皿などが描かれている。そこに盛りつけたり、注いだりしたいメニューがテキストで添えられている。
どこかアノニマスでありながらもユニークなguse arsの世界観、細部に至るまで際立っています。
知らないとイタイ! アルファベットのひみつ
大文字のRはまっすぐで、Sは力強く、Dは頼りになるイメージ…
アルファベットは単語を綴るための記号で、本来であれば文字固有の意味はありません。しかし、英語圏の人は 一文字ごとに特定のイメージや印象を持っています。
この秋に刊行された『英国人デザイナーが教えるアルファベットのひみつ』(エムディエヌコーポレーション発行)ではアルファベットのそれぞれの成り立ちや歴史、英語圏人が各文字に持っている印象、そしてデザインに用いるときのグラフィック的な意義を解説しています。
今回のトークイベントでは著者で東京在住のデザイナー、アンドリュー・ポセケリさんが来広し、日本の企業名から街で見かけたポスターまで具体的な参考例を交えつつ、知って役立つアルファベットのひみつについて語ります。
使い方次第でプラスにもマイナスにも働くアルファベット。
デザイナーや英語を学ぶ人はもちろん、グローバル化する現代において英語が母国語ではない私たち日本人が知っておくべき内容です。
アンドリュー・ポセケリ
英国出身。日本在住歴13年のフリーランスグラフィックデザイナー。書籍、広告、エディトリアルデザインなど、印刷物のデザインを幅広く手がけている。 雑誌『J@pan Inc』のために来日、英国に帰国後、『The Daily Telegraph』(デイリー・テレグラフ)、『The Sunday Telegraph』(サンデー・テレグラフ)に参加。商業部門のアートディレクターに就任し、4年間勤務する。 2006年にフリーランスデザイナーとして再度来日、日本に移住する。
www.forbiddencolour.com
【日時】2016 年11 月20 日(日) 15:00~ 16:30(受付14:30より)
【登壇】アンドリュー・ポセケリ氏
(『英国人デザイナーが教えるアルファベットのひみつ』著者)※日英逐次通訳あり
【料金】1,000円
【定員】40名 ※定員に達しましたが立ち見でのご予約を受付けております(11/11追記)
【会場】 20T(にじゅっつぼ)
(中区本川町1-1-25 旭・進栄ビル3階)マップ
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「アルファベットトーク」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。