BOOKS
BOOKLOREの本
10月下旬のこと。
背伸びすることなく自分達の目の届く範囲で本を作るという思いで立ち上げられた大阪の出版社、
BOOKLOREさんからとても丁寧なお手紙をいただきました。メールでご連絡したところ
11月下旬に増刷されるタイトルがあるので注文はそのときに、ということになりました。
それから先日。改めて注文書が届いたのですが、その封筒にも丁寧なお手紙が添えられていました。
誰かが自分のことを考えて素敵な言葉をおくってくれると、素直に嬉しく感じます。
それはLINEやメールでも嬉しいのですが、手書きだと思いがよく伝わり嬉しさ倍増です。
BOOKLOREさんの本は、読者のことを親しい友人のように、大切に思って作られています。
優しい気持ちが伝わってくる詩集やエッセイをぜひ手にとってみてください。
九月の朝顔 / 畑尾和美 ¥2,200+税
糸で描いた作品と朗読から紡いだ「声の本」 。言葉を綴り、刺繍で絵を描く著者が
日本各地で朗読会を行った際に読んだ詩29篇と糸で描いた作品数点が収められています。
貝殻となり / 玉井健二 玉井恵美子 ¥1,500+税
大阪枚方の喫茶店「ソーイングテーブルコーヒー」立ち上げからの10年間の記録。
サイホンコーヒーを毎日煎れながら、ふたりが見つめてきた大切が込められています。
My Dining / 青 AO 中西ゆう子 ¥1,800+税
関西で食に関わる活動をしている青/AO 中西ゆう子さんのレシピ集。星ヶ丘洋裁学校の台所で
一年間開催された料理教室のレシピと10本のエッセイを収録。イラストはイケダユーコさん。
朝のはじまり / 西尾勝彦 ¥1,500+税
著者の住まいのある奈良の暮らしを描いた詩集。町のこと、家族のこと、歩き方。朝の光に
照らされて生み出された言葉たち。グラシン紙のカバーを外して朝の光を通すと雲が浮かびます。
八月の水 三号 ¥900+税
震災後こんな時代になって欲しいと願いをこめて生まれた「旅人と詩人の雑誌 」の第三号。
【作家紹介】
石橋 歩(詩人)、梅田唯史(バイエル)、大西 正人(絵本とコーヒーのパビリオン)
玉井 恵美子(ソーイングテーブルコーヒー)、智林 椰子生(智林堂書店)、となみふき
中島 恵雄(ブックロア)、西尾 勝彦(詩人)、ほんま わか(絵本作家)、村椿菜文(詩人)
森 文香(羊草)、山下 賢二(ガケ書房)
おやすみ神たち
谷川俊太郎の詩と、川島小鳥の写真で旅する〈タマシヒ〉の世界。「おやすみ神たち」は、
目に見えない“たましい”に思いを馳せ、表現することに挑んだ意欲作です。
収録された詩27編はすべて書き下ろしの新作、写真102枚は川島小鳥が3年間にわたり
台湾で撮り下ろした膨大な写真の中からこの本のために選びました。
また、この本には、書籍ならではのさまざまなしかけも施されています。
「はまゆう」という透ける紙に印刷されたカバーは、大判の用紙を三つ折りにして仕上げてあり
広げると1枚のポスターのようにも楽しめる特別なもの。本文には、質感や色合いの異なる
4種類の紙が使われ繊細に移りゆく〈タマシヒ〉の世界が表現されています。
¥2,300+税
張り込み日記
昭和三十三年、茨城県水戸市千波湖畔。子供たちが発見したのは切り取られた体の一部だった。
このバラバラ殺人事件は、更に怪奇な事件へと変貌する。犯人の手掛かりを追って、
舞台は、東京へ。ベテランと若手、二人の刑事が真相に迫る。
60年前の東京を舞台に、2人の刑事の犯罪捜査を撮影したのは写真家・渡部雄吉。
ロンドンの古書バイヤーが神保町で偶然発見したフィルムが元となり、2011年にフランスで刊行された
『A Criminal Investigation』は瞬く間に世界中の写真集ファンを魅了しました。
日本でもこの写真集に魅了され写真展も企画したroshin booksより『張り込み日記』が出版されました。
今回当店では先日ナナロク社より同タイトルで出版された『張り込み日記』を入荷。
変容していく昭和の街を聴き込みに歩く二人の刑事。タバコの煙いっぱいの会議室。
作家・乙一のドラマを見ているかのような構成と展開で物語のなかに引き込まれていきます。
¥2,700+税
仕事文脈
すべてのゆかいな仕事人に捧ぐリトルマガジン『仕事文脈』の最新号が入荷です。
特集は大きい仕事、小さい仕事。仕事の大きい・小さいは、何で決まるか。
収入、やりがい、時間、あるいは社会的意義、正義…小さい/大きいにふりまわされないためのいろいろ。
イラストレーターmakomoさんの表紙絵は、いろいろとツッコミたくなる仕事の風景。
ちなみにvol.2は「山さすり係」。程良い感じにさすってますね。
残りの仕事は一体何なのか、手にとって確かめてみてください。
vol.2 ¥500+税
vol.3〜5 各¥600+税
O KU 内藤礼|地上はどんなところだったか
地上に存在していることは、それじたい、祝福であるのか。 みずからの問いに、
みずから真摯に答えるように作品をつくり続けてきた美術家・内藤礼。
この世の聖地をいくつも出現させ てきたアーティストに訪れた新しい兆し、それが「ひと」。
「ひと」はどこから、何のために地上に生まれてきたのか。 そして何を見ようとしているのか。
「ひと」が旅をして生まれ たものと、その記録。
文:鈴木るみこ 写真:長野陽一
¥1,800+税