BOOKS
紋黄蝶
ファッションブランド、ミナ ペルホネンのカタログ『紋黄蝶』の2015–16 Autumn / Winter Collection。
それぞれの素材が溶けあいながら重なる、長く煮込まれたスープが持つ「コク」 を感じさせる
コレクションの数々。写した服のボリュームに合わせて紙の厚さを変えており、
視覚に加えて触覚的にもお楽しみ頂ける一冊です。
ベルギーのダンスカンパニー「ローザス」の創設メンバーの一人でもある池田扶美代さん、
同じくベルギーを活動の拠点とされている船矢祐美子さんが、服を着ることから感じる心の高揚、
沸き上がる衝動を表現した姿が写しだされています。
池田さん、船矢さんの物語が右開きと左開きどちらも表紙として、それぞれ始まります。
写真:鈴木理策
モデル:池田扶美代、船矢祐美子
ヘアメイク:茅根裕巳(Cirque)
アートディレクション・デザイン:須山悠里
¥1,500+税
PERMANENT
つくる、たべる、かんがえる がコンセプトのPERMANENTは福岡発の「たべること」の季刊誌。
震災をきっかけに、食についてもっと知る、もっと考えるために作られています。
七号の掲載内容:
◎特集「未来を映す鏡」(こどもcafe)
4歳〜7歳の子どもたちが一般のお客さまを相手に、料理、注文取り、配膳、片付けまでを行い
レストランで働く人の想いを知り、格好良くレストランデビューをしようというプロジェクトを追った。
◎たべものの素顔 「草の音」(玉名牧場)
自然に則した方法で、牛、豚、鶏、野菜、そして米を栽培する「玉名牧場」。
荒れた山間部を自然農法で再生させた牧場主・矢野希実(やのきみのり)さんの案内で牧場を見学する。
◎食卓の風景 「家の真ん中」
約20年前、オーガニックや無添加に対して意識の低かった時代から、安心安全な食材を提供してきた
熊本と東京に店舗を構える「泥武士」の境眞佐之(さかいまさゆき)さんご家族の食卓。
PERMANENTウェブサイト上で毎号アップされる動画はとても素敵なので、ぜひ観てもらいたいです。
¥500(税込)
髪とアタシ
美容師のための美容文藝誌『髪とアタシ』の最新号となる第三刊のテーマは「考える髪」。
写真家の石川直樹、日常編集家のアサダワタル、漫画家水木しげる。
美容師以外でも髪にまつわる事象を取り上げています。
代官山から福島いわきにUターンした美容師夫婦、長野の山奥で160年前の古民家で美容室を営む人、
91歳の現役美容師、東京の伝説的床屋。第三刊も美容師の概念を覆すインパクトのある内容です。
¥1,000+税
ファッションと密室
ミニマムな存在描写の強靭さ、大胆に配される迫力のオノマトペ、
そしてコマごとに綿密に描出される時の流れ。他に類をみない漫画表現で知られる
「ネオ漫画家」でありアーティスト、横山裕一。本書は2014〜15年にかけて制作された作品を収録。
エルメス伊勢丹新宿店リニューアルキャンペーンやウィンドゥディスプレイのほか、
現代美術の名作からインスピレーションを受けた作品、プロジェクションマッピングなど、
各地の美術館で発表された作品を大迫力のサイズで掲載した、B4サイズの大型マンガ絵本作品集。
¥2,500+税
COLLECTION
第9回グラフィック「1_WALL」グランプリ、注目のイラストレーター寺本愛が
毎号テーマを設けて描き下ろすファッションブック『COLLECTION』。
第一号のテーマは「THE LAKE(その湖)」。
湖の周りで暮らす人々と彼らが身に付けているアイテムを、
イラストレーションとテキストで紹介した、ストーリー性のある一冊。
¥1,200+税