THANK YOU

個人店の楽しみ

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リトルプレスや暮らしにまつわる本をセレクトした無印良品さんのMUJI BOOKSがこの秋から広島でもスタートし、周りの方から度々感想を求められました。さらに来春には蔦屋書店さんも広島にオープンするそうです。集客力のあるカルチャー系書店が増えると街の文化度は向上し、結果的に当店にもプラスになると考えています。

ただ、焦りや不安がないと言えばウソになります。「広島ではあまり見かけないリトルプレスを扱う店」というアドバンテージのおかげで来てくれていたお客さんに、今後どのようにアピールしたらいいのか。迷いや悩みもありますが、案外答えは明確だったりしています。

少し話はそれますが、今年は出張や休日を利用して魅力的な本屋さんを訪ねました。アルトスブックストアさん、紙片さん、titleさん、森岡書店さん、誠光社さん。いずれも店主の美学が店全体に行き渡っていてとても刺激を受けました。閉店や倒産など苦境に立ち続ける書店業界ですが、その一方個人で本屋を始める方も増えていて、いずれも独自のスタイルを持っています。

自分が欲しい物を取り扱う。やりたいことを企画する。個人店の最大の強みは自分が楽しくて夢中になれることを、顔が見える距離感でお客さんと共有できることだと思います。

戦略や戦術、競合との差別化といった言葉はとりあえず置いておいて、2017年もそんな気持ちで臨みたいと思います。

2016-12-27 | Posted in THANK YOUComments Closed