EXHIBITION & EVENT

写真家・中川正子トークイベント「ダレオド」


雑誌、広告など多ジャンルで活動する写真家・中川正子さんの新しい写真集『ダレオド』。今回その刊行を記念して中川さんをお招きしたトークイベントを行います。対談のお相手は『ダレオド』の発行元となる出版レーベル「Pilgrim」を立ち上げた、高松の書店 BOOK MARÜTEの小笠原哲也さん。

当日写真集をお買い上げの方には会場限定プリント(L版サイズ)を、またイベントに参加された方全員にも特典をご用意しております。ぜひご参加ください!

 

STATEMENT|

「誰も見ていないみたいに、踊って」

どこかの牧師が書いたそんな言葉を以前、アメリカのスーパーで見かけた。
その一文は心のどこかにすっと、静かに沈み、美しい景色となってずっと、わたしの中に存在しました。夢中で踊る誰かの姿とともに、いつしか、「踊る」という動詞は、わたしにとって、生き生きと生きることの、象徴になりました。

わたしは、ひかりを集めたい。
戦い争い傷つけ合うこと。不安や恐怖や絶望。
それらに抗う代わりに、わたしはひかりを粛々と集めたい。
わたしの、あなたの、彼らの、生きる日々にこぼれる、ひかり。
はかなく、強く、おだやかに、鋭く。
それらを余すところなく拾い、積み上げることは、わたしにとって、強い祈りのようなものです。歌が作れないから、歌の代わりに。踊るみたいに。

拾い集めたひかりの粒はやがて、わたしの手を遠く離れ、それぞれが呼応し合って、明るさを増してゆく。ひかりに包まれたひとびとは、抱き合って許し合い、恐れは消えてゆく。そこは、助け合い、分け合い、愛し合うひとびとの世界。そこからもう、焦点を離さない。そう、決めました。

ね、誰も見てないみたいに、踊って。


中川正子(なかがわ・まさこ)Masako Nakagawa
1973年横浜生まれ。1995年、津田塾大学英文学科在学中にCalifornia state university,Haywardに留学。写真と出会う。自然な表情をとらえたポートレート、光る日々のスライス、美しいランドスケープを得意とする。写真展を定期的に行い、雑誌、広告、アーティスト写真、書籍など多ジャンルで活動中。2011年3月に岡山に拠点を移す。現在、岡山を拠点に全国、海外を移動する日々。

著作に自身の出産と震災後の世界を描いた写真集『新世界』(PLANCTON)、東日本大震災の後に岡山へ移住した人々の暮らしをモチーフにした物語『IMMIGRANTS』(Octavus)、2017年春、最新写真集『ダレオド』(Pilgrim)刊行。他に『旅の響き』(宮沢和史氏と共著、河出書房新社)『通学路』(PLANCTON) など。


小笠原哲也(おがさわら・てつや)Tetsuya Ogasawara
1972年香川県高松市生まれ。高校卒業後、渡米。アメリカで古着や古道具を仕入れ日本に送る仕事を友人達と起業。1995年高松で古着屋を開業。これを機に、日本と海外の古い物を輸出入する事をベースに、世界各地で仕事をするようになる。2001年、北浜アリーに拠点を移し「古道具MARÜTE」「BOOK MARÜTE」「MARÜTE GALLERY」を運営、2016年には近くに「ゲストハウスまどか」開業、台湾にも「緑光+marute」をオープン。2017年、出版レーベル「Pilgrim」を立ち上げる。

 

【日時】2017/5/26(金)19:30~21:00(受付19:00より)
【出演】中川正子(写真家)、小笠原哲也(BOOK MARÜTE)
【料金】1,500円
【定員】35名
【会場】READAN DEAT

【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「中川さんトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。

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    2017-05-10 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed