EXHIBITION & EVENT

立花文穂 『傘下』出版記念展

傘をさす。雨や紫外線から身を守るため。
75年前、その爆弾は街を焼き尽くすだけでなく、放射能を含んだ黒い雨を降らせました。

傘下に入る。大きな力に守られるため。
同盟という名の利害関係によって、この国はその爆弾の存在を黙認しています。

写真集『傘下』。アーティスト 立花文穂さんが自ら撮影し、製本したこの本は出身地である広島が舞台です。広島平和記念公園にある慰霊碑、その地下には、原爆で亡くなった方の名前を記録した原爆死没者名簿が安置されています。そのなかの数冊は、製本所を営んでいた立花さんのお父さんが製作を担当しました。

広島を撮ること。本を作ること。二つのルーツによって編まれた写真集。ページ後半には、兄の立花英久さんによる小説を収録しています。

今回の出版記念展では、写真集『傘下』の販売に併せて、本書で用いられた書の作品も展示します。

会期:8/15(土)〜8/30(日) 作家初日在廊

『傘下』製作風景の動画
https://vimeo.com/user110929903

『傘下』はWEB SHOPでもお買い求めいただけます。
https://readan-deat.stores.jp/items/5f377cc57df28121f08dba21

2020-08-10 | Posted in EXHIBITION & EVENTComments Closed