BOOKS
読書の秋に
ハロウィンも終わり11月になりました。日中もぐっと冷えるこの季節、
暖かいお部屋でコーヒーでも飲みながらの読書、いかがでしょうか。
ポップ・カルチャーの書き手として偉大な足跡を残した川勝正幸の「ポップ中毒者」シリーズ。
好きな映画や音楽にたいして並々ならぬ愛情がほとばしっています。
『ポップ中毒者の手記(約10年分)』¥1,200+税
『ポップ中毒者の手記 2(その後の約5年分)』¥1,200+税
『21世紀のポップ中毒者』¥1,200+税
『ポップ中毒者最後の旅: 2008~2012』¥2,700+税
バックパッカー、ハイカーのバイブルとして全米で圧倒的な支持を得た日本語版の完全覆刻。
翻訳は日本にアウトドア文化を定着させた芦沢一洋。かなり分厚い文庫サイズ。
アウトドアに関する知識がぎっしりで心を山へと向かわせる一冊です。
『遊歩大全』¥2,200+税
小豆島の小さな出版社サウダージ・ブックスから刊行された瀬戸内にゆかりのある人物に
スポットを当てた2冊。人気の画家nakabanさんの装画も素晴らしいです。
『瀬戸内海のスケッチ―黒島伝治作品集』¥2,000+税
『「一人」のうらに―尾崎放哉の島へ』¥2,000+税
多くの人に惜しまれながら2013年12月に閉店した南青山の喫茶店「大坊珈琲店」。
・大坊珈琲店のマニュアル ・写真 ・寄稿 で構成された
静ひつな本そのものにも店の美学を感じます。装丁は猿山修さん。
『大坊珈琲店』¥3,000+税
平成生まれのフードブロガー、平野紗季子さんのエンターテイメント食エッセイ。
食べもの・食べることにマニアック。〈人の家の麦茶〉はまさに!と思わされました。
小学生の頃につけていた食べ物日記では某居酒屋チェーン店をバッサリ。すてきです。
『生まれた時からアルデンテ』¥1,500+税
道具の進化によって料理は使用人ではなく自らが行なうものとなり、また楽しむものとなった。
キッチンに並ぶ料理道具の数々はどのように発明され、改良されてきたのか?
こうした新たなテクノロジーが食材の調理方法や人類の味覚や嗜好、さらには食習慣や食文化を
どのように変化させてきたのかを読み解く、誰も書かなかった料理道具の歴史!
(※オビの紹介文より。一部略しています)
先日来日していた雑誌wiredの元編集長ケヴィン・ケリー氏の『テクニウム』にも通じる内容です。
『キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化』¥2,800+税
普段はリトルプレスを中心に紹介していますがそれ以外にも新刊書籍や古書も取り扱っています。
大型書店のような品揃えではありませんが気に入ってもらえる一冊があれば嬉しいです。
Blast Show
「Blast Show(爆破ショー)」とは、アーティスト平山昌尚が仕掛けた爆破装置を作動させるイベントで、
その爆破のエネルギーが加わることで変化する状況を作品化する装置でもあります。
2012年12月-2013年1月にかけて、NADiff a/p/a/r/t店内で開催した「Blast Show」では、
爆破装置の周辺に色とりどりの絵具の入った紙コップとキャンバスを配置し、爆破によって飛散した
紙コップとキャンバスは、様々な色がド リッピングされたオールオーバーな絵画に姿を変えました。
アーティストブック「Blast Show」は、爆破から生まれた絵画を写真に記録した作品集です。
平山の特徴でもあるシンプルな行為、思考を体現した、潔い図鑑のような構成でまとめられ、
ひとつひとつ異なる絵肌を持つ作品の魅力を伝えています。
¥2,100+税
2011年に行われた爆破ショーのビデオ。発想がおもしろいですよね。
主の糸
素描家 しゅんしゅんさんの新しい作品集『主の糸 nushi no ito 36の素描の旅』本日発売です。
日本各地の古道具屋、ギャラリー、日用品店、食堂、カフェ、本屋、パン屋の素描集。
一本一本の線からあたたかみが感じられる素描と澱みのない感じたままの文章から
しゅんしゅんさんのおおらかなお人柄とお店に対する誠意が感じられます。
実は当店の素描も収録されています。ご連絡いただいたときはとても感激しました。
どのお店も個性的でふらりと訪ねてみたくなる、そんな一冊です。
¥2,000+税
総勢90組の手仕事がまとめられた『線で綴る手仕事の旅』も。何度も読み返したくなりますよ。
¥1,400+税
画家のノート 四月と十月
年2回、新年度がはじまる四月と、展覧会の季節の十月に発行される美術雑誌
『四月と十月』の最新号vol.31が届いています。
リトルプレスという言葉が出てくる前に創刊され今年で15年。すごい。
牧野伊三夫さん、ミロコマチコさんの作品や有山達也さんの連載も。
バックナンバーも少しだけ入荷しています。
各¥500+税
つるとはな
〜人生の先輩に聞く〜『つるとはな』創刊号が入荷しました。
クウネルの元編集長で、現在は『talking about』の編集をされている岡戸絹枝さんと
『考える人』『芸術新潮』の元編集長の松家仁之さんが立ち上げた新しい雑誌です。
アートディレクターはもちろんこの方、有山達也さん。
「つる」と「はな」。スタッフのおばあちゃんの名前が由来となっています。
学校や会社とは別の年上のひとの話を聞きたい。自分のいまを見直したりこれからを考えたい。
『つるとはな』は年上の先輩の話を聞く小さな場所です。
表紙はホルトハウス房子さんと旦那さんのレイモンド・ジョセフさん。
ぜひ手にとってみてください。
¥1,300+税