BOOKS
PLASTIC
現在ギャラリースペースで展示中のもととなった『PLASTIC』は本という形態なのですが
まるでオブジェのような存在感です。普段目にする物を感覚的に選択し無作為にならべ
組み合わせることで用途とは別のオブジェクトとして物そのものを捉え直しています。
誰かの手によって作られた本である以上、そこに何かしらの意図があると考え
それを汲み取ろうとしてさらに深く考えこんでしまうのですが、たとえば
「この季節の西日がつくる影のかたちがカッコいい」とか
「タイヤのスリップ痕が重なってできた模様がおもしろい」とか
普段見慣れた日常の風景や物への「見かた」を一旦ニュートラルにすることで
そこに新しい感覚が芽生えてくるのではないかと提案しています。
用途ではなく「物」そのものを組み合わせてできた展示と合わせてお楽しみください。
¥2,000+税
コトノネ
社会をたのしくする障害者メディア『コトノネ』最新号のvol.11が入荷しています。
この雑誌は3.11の被災地の障害者や障害者施設の復興支援をしたいという想いで創刊されました。
「コト」は「事」であり「言」や「異」。それらが入り混じりあいながらくらしに様々な
「音色」を表現していく。困難を乗り越 え新境地を切り拓いていくために、今まで「異」であった人々とも
積極的に言葉を交わし新たな「ハーモニー」を紡ぎだすという意味が込められています。
糸を紡ぐところから染織まで丁寧な手作業で作られる天然素材の上質なストール。
宮崎の自然豊かな里山にある障害者施設で作られています。自然ともに暮らし働くなかで
社会にうまくなじめず傷ついた人も自分らしさを取り戻すことができたそうです。
表紙写真のいきいきとした笑顔はとても印象的です。
ぶっちゃけインタビューのコーナーは坂口恭平さんでテーマは「ホームレス」と「ライフレス」。
一般的な雑誌ではないのですが多くの方に手に取っていただきたい一冊です。
¥780(税込)
中庭
つくるひとのためのインタビューマガジン『中庭』最新の第2号と創刊号、入荷しました。
どちらも読み応えのある充実のラインナップ!
第2号特集:Fashion Fabricatorーファッションをつくるひと
Nukeme グリッチ刺繍で新たな前例をつくる
途中でやめる つぎはぎに込めた反逆のメッセージ
カガリユウスケ カバンは「持ち歩く空間」
Andrea Crews 古着発のクリエーション
ALOYE プリントTシャツの1歩先をゆく
MAN 素材フェチが作る奇想天外な服
POTTO 売り方もデザインするショップ
創刊号特集:つくることを、つくるとこ。
自ら行動を起こし、メディアやスペースを立ち上げた、総勢9組のインタビューを掲載。
渋家 齋藤桂太
6次元 ナカムラクニオ
DESIGN SOIL 田頭章徳 (神戸芸術工科大学)
PHYSICAL TEMPO いすたえこ、川沿い船長、伊藤ガビン
ASOKO ダブ丸、たまちゃん、フキン
SUPER DELUXE マイク・クベック
シブヤ大学 伊藤剛(ASOBOT)
SPECTATOR 青野利光
SUNDAY ISSUE
各¥800+税
髪とアタシ
アイデンティティを触発する、美容師のための美容文藝誌『髪とアタシ』第二刊が届きました。
現場で役立つことよりも国家試験に受かることに重点を置く美容学校。
過去の成功事例に倣ってスタッフを教育し、キャリアビジョンを描かせる多くのサロン。
その結果「美容師像が均一化し、彼ら自身のアイデンティティも薄くなってきている」と感じていた
元美容師の編集長によって『髪とアタシ』は創刊されました。
新しい技術、新しい薬剤、新しいサービス、ハウツーやノウハウを取り上げるのではなく
「おもしろき美容師たち」を紹介し、髪にまつわる多くのクリエイターと
これからの美容界を創っていきたいという熱い想いが込められています。
最新号の第二刊。特集は拡張する美容師。
石巻、京都、神戸、沖縄、東京、NY。あらゆるところで拡張し始めた、
新しい美容師の生き方を提示する渾身の一冊。
¥834+税
創刊号も少しですが入荷しています。
¥649+税
ハルとミナ
『KINFOLK』や『THE BIG ISSUE』などの海外雑誌でも活躍中のフォトグラファー
濱田英明さんの『ハルとミナ』が届きました。
2 人の子どもたちが 生まれてから写真を撮り続けている。
ハルとミナ、彼らを撮影していると、
ふと幼い頃の自分かのような錯覚が起こることがある。
それはまるで僕自身がふたたび人生を生き直しているさまを
間近で眺めているような不思議な感覚だった。
なんでもない日々を生きる、ありのままの彼らの姿は、
言葉をこえて、誰もがもつ共通の記憶と経験を呼び覚まさせ、
それぞれが“自分の未来 ”を想うきっかけになるのではないか ——
写真は未来への贈り物 。そう考えると、ここに写っているのは、
彼らであり、僕であり、“あなた”なのかもしれない。
(作家ステイトメントより)
¥2,750+税