EXHIBITION & EVENT
ゴフスタインと私 展



私が何かを作る時、またそれができた時、 そばにはいつも本があり、 『この色合いを閉じ込めたい」とか「こんなセーターを着てほしい」と想像しています。
ゴフスタインはインタビューで、「私が本の中で表現したいと思っていることは、自分が信じるすばらしい何かを作り出すために黙々と働く人の美しさと尊さです」と答えています。
私が編む仕事を始めて20年経ちました。 二十歳の頃、「ブルッキーのひつじ」に出会い、この仕事を始めて「ゴールディのお人形」を古本屋さんで見つけたのは決定的でした。
2017年12月20日、ゴフスタインは亡くなりました。
2019年12月21日より、「ゴフスタイン と私」展、始まります。
HOLY’S 保里尚美
シェットランド諸島の伝統的なセーターに使われるシェットランドヤーンを使ってニット小物やウェアを制作するHOLY’S 保里尚美さんの、アメリカの女性絵本作家 M.B. ゴフスタインの絵本からインスピレーションを受けた個展を開催します。「働くセーター」のフルオーダーのほか、手袋やルームシューズ、また絵本も販売いたします。
会期:12/21(土)〜12/29(日)会期中無休
保里さん在廊日時
21(土)、22(日)、28(土)、29(日) 11:00 – 19:00
23(月)〜27(金) 13:00 – 16:00
【12/28 土、29 日】タッセルキーホルダーのワークショップ

あなたの大切な仕事道具は、何ですか?ゴフスタインの絵本『ピアノ調律師』で、ピアノ調律師になると決めたデビーは、毎朝、師匠でもあるおじいちゃんと、絶対音感の基礎となるAの音をハミングで、音叉を鳴らし調音します。調律師にとって音叉は大切な仕事道具であるように、人それぞれの仕事の中で、欠かせない道具があると思います。大切な道具には、特別な何かを付けたいもの。Shetland yarnで作ったタッセルキーホルダーなら、心地よい手触りも楽しめます。


会期後半の28日と29日、Shetland yarnの原毛色でタッセルキーホルダーを作るワークショップを行います。タッセルにはご自分の名前を入れます。 編めない方でも大丈夫です。今年10月、十日市町にオープンした、広島でネルドリップ珈琲が飲める店「tsuyu coffee」さんの自家焙煎コーヒー付きです。 ご参加お待ちしています。
日時:12/28(土)、29(日)9:00~11:00
料金:4,000円 コーヒー付き
定員:各回 6名 ※28日は定員となりました
会場: READAN DEAT
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「タッセルワークショップ」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 希望日(28日もしくは29日)3. 参加人数 3. 携帯電話番号 をご記入の上お申し込みください。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
『まとまらない人』坂口恭平トークイベント

「自分の解説本だと思ってた。でも「共感した」「安心した」「元気になった」と感想をもらう。みんな「まとまらない」って悩んでたんだね」
稀代の芸術家か? 革命家か? 誇大妄想狂か? 坂口恭平が強さも弱さもすべてさらけ出した、3日間のインタビュー。光速変幻自在男、矛盾に満ち溢れた矛盾のない(石川直樹談)全活動を語り尽くす。
「みんなだって、ちっちゃい頃、歌って踊って絵を描いてたでしょ? なんで今はしないの?」悩みや不安で息が詰まりそうな毎日。気持ちよく生きるために必要なのは、実はこんな言葉かも。
発売後に即重版された坂口恭平さんの新刊『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』(リトルモア)の刊行を記念して坂口恭平さんが全国ツアーを開催いたします。
広島は1/19(日)の18:30スタート。イベント後は『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』を対象としたサイン会も開催。坂口恭平さんのトークと音楽にぜひ耳を傾けてください。

トークイベントの会場は、広島市中区本川町の建築事務所、Small House Design Lab.のギャラリースペース「A not B」。当店から徒歩5分の素敵なギャラリーです。

坂口恭平(さかぐちきょうへい)
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(小社)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立した。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている。12年、路上生活者の考察に関して第2回吉阪隆正賞受賞。14年、『幻年時代』で第35回熊日出版文化賞受賞、『徘徊タクシー』が第27回三島由紀夫賞候補となる。16年に、『家族の哲学』が第57回熊日文学賞を受賞した。現在は熊本を拠点に活動。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。
日時:2020/1/19(日) 18:30~20:00 (受付18:00〜)
料金:1,500円
定員:60名
会場: A not B(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1-31岡部ビル1F Small House Design Lab.内)
※定員となりましたので受付終了とさせていただきます。
加藤かずみ個展「glaze」


陶磁器を彩る釉薬、その色彩は化学反応によってもたらされ、パレットの上で絵の具を混ぜ合わせるように… という訳にはいきません。くすんだ乳白色や鈍く光る錆色。加藤かずみさんの器は、使い込まれたアンティークのようであり、一点ごとに異なる表情は見ごたえがあります。
淡いグラデーション。繊細なマチエール。それは作家の試行錯誤とインスピレーションの賜物。真白な磁器のキャンバスを彩る、誰にも真似できないglazeをご覧ください。
会期:12/7(土)〜 12/15(日)会期中無休 初日作家在廊
12/7(土)神泡ビアカップでビールの試飲会
お客さんの一言で気づいたという、きめ細やかな泡を生み出す加藤さんのマット釉でビアカップを作ってもらいました。初日の17時から19時、そのビアカップを使って生ビールを楽しんでもらう試飲会を企画しました。加藤さんおすすめの燻製やソーセージ、段原のベーカリー Besoin(ブズワン)のバゲットなどをおつまみに神泡で乾杯しましょう。
時間:17:00〜19:00(ビールがなくなり次第終了)
参加費:無料(ビールは二杯目以降から有料となります)
弁造さんのエスキース展




北海道の丸太小屋で自給自足の生活を営み、糧を生みだす庭と暮らす「弁造さん」の姿を14年にわたって撮影し続けた写真家・奥山淳志さん。弁造さんの物語をまとめた心揺さぶる写文集『庭とエスキース』(みすず書房)をこの春に刊行されました。
自力で掘った池、「自給自足は楽しくなければならない」と植えた果樹や野菜、風景に季節の色彩をもたらす木々や草花に彩られた、豊かな庭。弁造さんと弁造さんの庭に心を奪われた奥山さんは、その丸太小屋を訪ねるうちに、小屋の中央に置かれたイーゼルに向かう弁造さんのもう一つの姿を知ります。
今回の展覧会では、弁造さんが描き遺したエスキース(=作品を制作する上で構想などを描きとめた下描き)を展示します。初日11/16(土)は、奥山さんのトークイベントを開催します。
生涯、独身だった弁造さんはなぜ庭に木を植え続けたのか、そしてなぜ女性たちの絵を描き続けたのか。弁造さんの「生きること」を想い、誠実な眼差しで向き合った奥山さんの言葉に、ぜひ耳を傾けてみてください。






いつまでも完成しない絵を描き続ける。僕が弁造さんを見つめたのは、1998年から2012年までの14年間でしたが、弁造さんという人はいつもそうでした。ひと部屋しかない小さな丸太小屋のなかでイーゼルに向き合い、女性をモチーフにした“エスキース”ばかりを描き続けました。南国を思わせる木陰で横たわる裸の女性。自慢の髪をかきあげる女性。何気ないひとときを過ごす母と娘。北海道で畑と森からなる「庭」を作って自給自足の生活を続け、生涯を独身で過ごした弁造さんがなぜこのような縁もゆかりもない女性たちを描き続けたのか。それは僕にとって、“弁造さん”を知るうえで欠かすことができない問いかけでした。
しかし、弁造さんは女性たちを描く理由を語らぬまま、92歳の春にプイと逝ってしまいました。でも、だからなのでしょう。弁造さんが逝ってしまって7年の月日が流れた今日であっても、僕は新たな想像を抱くことを許されます。鮮やかな向日葵色をまとった女性たちのおしゃべりに耳を傾け、弁造さんの胸の内を思い描き、そのたびに新たな弁造さんから“生きること”の奥深さを見つけるのです。
弁造さんがいなくなってしまった丸太小屋にはたくさんのエスキースが遺されていました。その一枚一枚に描かれた筆跡を辿りながら、弁造さんの“生きること”から放たれている光の綾を一緒に感じていただけますように。
写真家 奥山淳志

井上弁造(1920-2012)
大正9年 北海道総富地(そっち)に生まれ、数え年7歳で総富地尋常小学校に入学。16歳で中徳富(なかとっぷ)高等小学校を卒業。その後は家事を手伝う。父は農産物検査員の傍ら小作農を営む。19歳の春に現在地(当時は作り枯らしの荒地)に入植。自分は夏、農業の手伝い、冬は叔母の家のある東京で洋画を学ぶ。戦中、兄と弟が兵役、自分は2ヶ月の教育招集で家を守って終戦を迎える。戦後は出稼ぎや日雇いと忙しく絵を描く時間も少なく70歳で体調を崩す。今88歳、もし一度個展をひらくことが出来たら幸いです」(2009年、当時88歳の弁造さんが自らの略歴を記す)

奥山淳志(おくやま・あつし)
1972年大阪生まれ,奈良県育ち.京都外国語大学卒業後,出版社に勤務. 1998年岩手県雫石町に移住し,写真家として活動を開始.以後,東北の風土や文化を撮影するほか, 人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう. 受賞歴に2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリーNIPPON2006,2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞,写真集『弁造 Benzo』および個展「庭とエスキース」(ニコンサロン)で2018年日本写真家協会新人賞, 2019年第35回 写真の町 東川賞・特別作家賞がある。2019年『庭とエスキース』(みすず書房)を上梓。
弁造さんのエスキース展 -今日も完成しない絵を描いて-
会期:11/16(土)〜12/1(日)
奥山淳志トーク&スライドショー
日時:11/16(土) 18:00〜19:30(受付17:30〜)
料金:1,000円
定員:30名
会場: READAN DEAT
【お申込み方法】
以下のコンタクトフォームに題名を「奥山さんトークイベント」として、メッセージ本文に
1. お名前 2. 参加人数 3. 電話番号 をご記入の上お申し込みください。
また、お電話(082-961-4545)でも受付けております。
コンタクトフォームから送信できない場合、上記と同じ項目を以下のメールアドレスにお送りください。
info☆readan-deat.com ☆は@に置き換えてください。
川央ヒロコ個展「silent jog」

東京在住のイラストレーター・川央ヒロコさんの個展を開催します。ドローイングを中心とした展覧会です。
日々撮りためている気になった風景。その写真の中から、どこにでもある、もしくはどこにも無かったかもしれない風景を描きました。どうせなら気分の上がるものを。過去に制作した作品も、いくつか展示する予定です。合わせて楽しんでいただけますと幸いです。
川央ヒロコ|Hiroko Kawanaka
1981年生まれ。東京都在住。セツ・モードセミナーを卒業。第201回、第208回ザ・チョイス入選。都内を中心に活動中。
https://hrk-kawanaka.com
会期:11/2(土)〜11/4(月)